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プロダクトデザイン1年生へーその⑤ 港プラスチックさん工場見学!

こんにちは!今回はプロダクトデザイナーにとっては、切っても切れない製造現場の見学レポートです。普段身近にある製品が、どのようにできているか、デザイナー以外の方もぜひ読んでいただけたら嬉しいです。
今回お邪魔したのは、創業63年東京都港区にある港プラスチック工業有限会社さんです。普段は工場見学などは受け付けていないそうなので、貴重な経験になりました。

①港プラスチックさんの業務

港プラスチックさんはアクリル製品の製作業務をされています。例えば化粧品などの展示台や、コロナ対策のパーテーションなど、みなさんがよく目にする製品をたくさん作っています!一つ一つ職人さんが作っているので、傷つきやすいアクリル製品も美しく仕上げることができるんです。

誰でも見たことがある、百貨店などで目にする化粧品の展示台も実は手作りだったりします。


展示用サンプル:弓なりにたわませたアクリル板を接着して、さらにカットして断面の美しさを見せています。この技術力はすごすぎなんです!


②アクリルの切断・穴あけ加工

さっそく工場見学のご紹介にいってみたいと思います。港プラスチックさんでは、主にアクリル製品を作っていますが、工程は大体下記のようになります。
切断・穴あけ等加工⇒断面研磨⇒印刷⇒接着⇒組み立て
最初は大きなアクリル板を切断したり、穴あけ等の加工をします。人が操作する加工機から、パソコン入力で自動に動くものまでさまざま。

直線は、こんな大きな機械で一気に切っています。一見スムーズに切っているようで、テクニックが必要な作業です。
直線だけでなく、角を丸める加工機もあります。
ボール盤という穴をあける機械。
マシニングセンタという自動加工機。削りカスをエアーで飛ばしながら、ドリルで加工します。
こちらも自動加工できるレーザー加工機。複雑な加工ができます。
文字の削り出しもできます。


③研磨

レーザー以外の加工機は、加工した面に刃やドリルの跡がついてしまうので、研磨で跡を消していきます。

加工方法によって断面の綺麗さが全然違います。
面を研磨する機械。主にアクリル板の切断面を磨きます。かなりつるつるになります。
曲面や上の機械に入らないような物は、こちらの機械で磨きます。

④印刷

港プラスチックさんではアクリルの加工だけではなく、印刷もやっています。アクリル以外の台紙など紙類にも印刷できます。一社で様々な事ができるので、化粧台などは完成品まで自社で一括で製造できるんです。

スクリーン印刷は技術が必要なので、限られた職人さんしか行っていないそうです。

⑤接着

こちらはホコリ厳禁なため、取材NGでした!実際は注射器で接着剤をアクリルの隙間に流し込みます。

接着は繊細な作業です。

⑥組み立て

最終的に台紙とそれぞれの部品を組み立てて、完成!

素敵な化粧品台が出来上がりました!

⑦最後に

駆け足なご紹介になってしまいましたが、いかがだったでしょうか?港プラスチックさんはとってもアットホームな雰囲気で、楽しく見学できました!
アクリルは色も豊富な上に、染色もできるそうです。私も何かアクリルを使った製品をデザインしたいな~!
一点から製作依頼可能だそうなので、アクリルで何か作りたい方はホームページをチェックしてみてください!

展示会用のサンプル:こちらも色の違うアクリルを張り合わせています。

今回お邪魔したのは↓
港プラスチック工業有限会社 
〒108-0072 
東京都港区白金5-5-17
TEL 03-3446-4501 
top | 港プラスチック工業有限会社 (minato-plastic.tokyo)
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