組織を変えることとリーダーシップ
自分は今、組織内部の小さいプロジェクトチームのリーダーとして活動し始めていますが、早速様々な壁にぶち当たっています。
その中で、改めてリーダーシップとは何かを学び、自ら考えているところです。
伊賀泰代著『採用基準』によると、リーダーシップは特定の管理職が身に付ければ良いのではなく、すべての人が身につけるべきスキルとのこと。
特に、価値観が多様化し、組織が複雑化した今、多くのリーダーシップスキルを持った人が必要とのことです。
確かに、この辺り、著者も指摘されているとおり多くの日本の組織では誤解されていることが多いようです。
うちの組織でも、リーダーシップ研修なるものは管理職相応の人しか受けられなくなっています。
我々一般職員が受けられるのは「フォロワーシップ」のみ。
以前、組織内で研修に関するアンケート調査があったので、「是非とも若手からリーダーシップスキルを学べる研修をしてほしい」と要望してみましたが、華麗にスルーされてしまいました。
隙を見てお願いし続けようと思いますが。
リーダーシップ研修が社内で導入されていない今、私個人がリーダーシップスキルを身につける方法として、
・実際に小さなプロジェクトチームやサークルのリーダーを経験を積み重ねていくこと(今回のリーダー経験はそういう意味合いもあります)、
・外部のリーダーシップ研修を受講すること、
などもありますが、日常でできる第一歩は、
自らが色々な出来事を自分事として捉え、主体的に動いていく習慣を身に付けていくことかなと思います。
これが課題だ、こうしたら良くなるのでは、と思ったら、立場に関係なく問題提起していくこと。自分で決めていくこと。
「○○(上司・担当課)が決めてしまったことだからそれに従うしかない」「自分はこれをいう立場(担当・役職)にない」という意識をなくしていくこと。
そういったことの積み重ねでも養成されていくのではないかと期待しています。
しかし、やはりうちの組織は構造的に前例踏襲、セクショナリズム、年功序列がまだまだスタンダードになっており、ちょっとぼうっと油断していると、古い体制の沼に引きづりこまれそうになるのも事実です。
たまに疲れているときに「課長が言うなら仕方ないか」と自分の口から出て慄然とする思いをすることも正直あります。
翻って、うちの組織では「変えたいけど何を言っても変わらない」という問題意識を持っている若手が少なからずいます。(私もその一人です。)
ただ、組織というのは誰かが変えてくれるのを待っていても変わるものではなく、多くの人が、一人一人がリーダーシップの意識を持って「私が変えなくては」と動かないと組織は変わらない。
しかし、先程も言及したとおり、うちの組織の構造自体が、リーダーシップを養成しない構造になっています。そう考えるとうちが変わらないのは、もはや当然なのではないでしょうか。
思った以上に結構頑固な代物だなあとやや絶望的になりつつ…
それでも私が頑張っていつか変えてやる、今日はその一歩だ、と密かに奮起してもいるのです。
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