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人はなぜ病み垢を卒業していくのか①「環境」
「なぜ病み垢を辞めるのか」
いろいろ理由はあれど、たぶん
「病気が良くなったから」
「必要なくなったから」
これに尽きると思う。
ただ、それだけじゃ味気ないので、今回辞めた側の立場からその理由を述べていこうと思う。
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※"病み垢"の呼称について
これまでTwitterの病み垢を長らくやっていたが、就職してからは積極的に使うことはやめた。
今はnoteの更新通知や、「あの人今どんな感じかな、元気にしてるかな」をふと気になったら確認するくりいで、毎日タイムラインを追うようなことはしていない。
休職中のしんどかった時、仕事が決まったり寛解したりで、ツイッターを卒業していくフォロワーさんを何人も見てきた。
正直薄情者だなと思ったし、同じように思っている人も中にはいると思う。
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病み垢や闘病垢というのは、病名こそ違えど、精神疾患と闘う者同士でSNS上でのコミュニティができやすい。
僕も友達ができたし、ツイッターで出会って結婚した人も何組も見てきた。
それで「こういう同じ境遇の人同士の縁って、もっと大事にしないのかな?」と当時は思った。
ただでさえ精神病を患うと周りの人が離れていって孤立化していくのに、なぜさらに自分から関係を絶っていくのか。
理解者いないんじゃないの?病気が治ったらもう用済みで「君たちとは違うんだ」でさよならポイなのか??
しかし、いざ自分が仕事復帰するとなると、この辞めていく人の気持ちが分かる気がした。
「症状安定してる」のつぶやきで双極性障害じゃないと指摘されるのイヤだから発信しない。
— 松浦秀俊 / 双極はたらくラボ編集長 (@bipolar_peer) August 30, 2020
双極で順調に働けている人がTwitter内にいても存在は明るみにならず、日々の働く工夫といった貴重な知恵は闇の中へ。
私が作りたいWebメディアはそんな情報の可視化。誰よりも私が知りたいからカタチにする。
実は知りたい情報は働いてからのことだったりもするが、その知恵や経験は共有されることなく、アカウントと共に闇に消えていく。
もどかしさもあるが、仕方ないことでもあるとも思う。
その理由は大きく分けて2つが挙げられる。
(ちなみに0番目「守秘義務」を前回に書いた)
1つ目が今回のテーマ「環境」である。
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「環境」の力はすごく偉大。
頭が良い人でも、Fラン大学に行けばみるみる成績が下降していくし、学力はそれほどでも偏差値の高い学校に行けば、周りの雰囲気につられて自然と勉強するようになり成績は少しずつでも上がっていく。
プロ野球選手が新しい環境を求めて移籍するのもそう。万年最下位のチームに居るより巨人やソフトバンクに行くほうが刺激的で自分の成長が期待でき、高みを目指せる。
それらと同じ(にしていいか分からないけど)ように、社会復帰して働いている人と、自宅で療養している人とでは、「環境」という面では歴然たる差があるように思う。
仕事に打ち込んでて、たまにツイッター開けたらタイムラインが休んでいる人ばかりだと、張り合いがなくなるのが正直なところだろう。
病み垢関連で知り合った人とのご縁は大事にしつつも、新たなコミュニティに拠点を移していくのが大切だと思う。
ただ、バッサリ切り捨てるのも一つの手段であり、それも正しい選択だと今は思うようになった。
ちなみに僕が仕事失って療養してた時は、病み垢の働いているフォロワーさんは雲の上の存在で、"勝ち組"と感じていた。
普通にリプライでやり取りはしつつも、心のどこかで壁を感じていて、妬みの感情もあった。
ずっとそうコンプレックスみたいに思っていたから、いざ自分が"上"の立場になってから、ベラベラ仕事してるツイートをするのは気が引けてくるようになった。
まあしても別に誰も何も言わないし嫌ならフォロー解除するだろうけど…
これが僕のツイッターが消極化した理由である。
なので現在は、「もし僕の動向が見たい人はnoteを読んでね」というスタンスにしている。
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つぶやきよりは文章にしたいという気持ちがあり、そのほうが伝わりやすいかなあと思う。
ツイッターという短文が発信に合っているという人ももちろんいる。自分はnoteという媒体を選んでいるという、それだけの違いでもある。
最後に、とても上手い表現でまとめて代弁してくださっているツイートを紹介して、このnoteの締めとさせていただく。
冷たく聞こえるかもしれませんが、少しずつ病み垢(このアカウント)は見ないようにしてる。
— 七転八起おじさん(回復中)@8度目の再起編 (@tachi_a_gare) April 12, 2021
苦しみを吐露したくて、同じ仲間を見つけたくて始めたツイッター。回復した今はそのメリットが薄れつつある。
自分を、守る。
自分の、ペースでやる。
自分の事を、優先してあげる。
病気から学んだ事☹️
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