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新・3大うつ病療養理想論

"新"3大なのは好きなフレーズで、あと再発して2回目のうつ病休職ということで、改めて感じたことという意味です。
そして、もちろんうつ病に限った話ではなく、精神疾患全般に言えることです。語呂のいいタイトルにしたかったのですね。

うつ病など精神疾患の療養には、適切な薬を飲むことのほかに
・日光を浴びる
・散歩する
・ゆっくり過ごす
・とにかく寝る
など、いろいろ鉄則みたいなのがあります。

けどそれってだいたい理想論や綺麗事で、「それができたら苦労せんわ」ってことばかり。いやいや大事なのはわかるけど、もっと患者の現実を知ってくれよ、と。

というわけで僕が考える「これって理想論ですよ」を3つ選びたいと思います。


「重大な決断はしない」

うつ状態では判断力が落ちているので、転職、結婚/離婚、家や車などの大きな買い物はせずに、回復するまで後回しにするようにとよく言われます。

悲観的な思考になったり頭が回らなかったりで、適切な判断ができないからというのがその理由。

それはよく分かるんですが……まあ無理ゲーです

今休職中ですけど、戻るにしても辞めるにしても、何かしらの"答え"は出さないといけないわけです。

考えるとグルグル思考でしんどくなる。あと決断をするのが怖い。誤った選択はできない、と…。
かといって判断保留の後回しで何もしないと、この先進路未定の宙ぶらりんの現在の状態が、自分をどんどん不安にさせていく。

「心身状態が悪い。治るまで決断しない」とずっと何もしないままだと、いずれは休職期間満了で契約解除、強制終了です。会社はいつまでも待ってくれません。

減っていく預金残高や「あんたどうするの?」という周りの圧力も、プレッシャーとなり焦らせる。

そんなわけで心が休まらない。

復職した人退職した人。タイムリミットだったりお金や家庭の事情で決断を迫られたということはないですか?? 何にも邪魔されず心ゆくまで休めるなんて貴族くらいじゃない?


「焦らずゆっくり」

理想と現実の違いを痛感するワード「焦らずゆっくり」。派生バージョンは「じっくり様子を見ていきましょう」「ぼちぼちね~」「○○さんのペースで」など。

さてこれらの言葉、自分に掛けたことはありますか?
SNSのフォロワーなど、他人に言うことはあっても(僕はないです)、自分で実践できてますか…?


医者は特に言います。それが治療の鉄則だから。 わかります。けど、現実はね…?

・減りゆく貯金
・仕事のこと
・将来の不安

考えることいっぱいでしょう。ゆっくりなんてしてられないでしょう。


「焦らずゆっくり」なんて、正直、自分と関係ない立場だから、すなわち他人だから言えるのだと思ってます。

声を掛けた相手が休みすぎた結果仕事をクビになっても、何も責任負うことはないわけで。
(お医者さんは診断書を出したり医療を提供するという点では責任があるけど)

もし「ゆっくり」と言ったことで、その人の休職期間が延長した分の生活費や医療費を補填しなければならないとなったら…どうしますか?? まず言わないですよね?


いや。私は、あなたが良くなってほしいから、その一心で言っています。
切羽詰まってるような状況を見ていてつらいから、だからひとまず落ち着いて、一息でも入れてほしい。

そういう心優しい方もいるでしょう。

けど僕はひねくれてるのでそうは思えない。綺麗事にしか聞こえないのです。


あと1つ…

3大といいながら、3つ目が決まってません。。

当初「無理しない」を挙げようかと思ってました。

5年前はこんなことを書いてました。まさに怒り新党ですね。笑
けど、仕事では無理したらつぶれます。今回の休職で思い知りました。なので新・三大にはあげません。。

みなさんなら何を選びますか?

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