「無理をしない」はムリ
最近、常に無理をしている。日々の活動量や時間を大幅に増やしている。
無理をせず、大事を取って自宅で休んでいると、親が文句を言う。
「遊びに行く時は6時にきっちり起きるくせに」「いっぺん寝てたらご飯が出てくるの、やってみたいわ」
体調のことなど一切関係ない。それが大きなストレスになり、頭がクラクラして腹を壊す。
反論するにも言葉が出ない。言い返せない。家事をせずにゆっくりしてていい合理的な理由はない。もどかしい。
インフルエンザみたいに、熱が出て動けなくなって食べられなくなって外出禁止になるという、客観性のあるしんどさでないと体調不良とはみなされない。これは他でもよくあるパターンかもしれない。
精神疾患は目に見えない病気。喚き散らしたり暴れたりぶっ倒れたりしない限り病人とはみなされない。要はナマケモノ扱いされるのである。
だから、精神的苦痛から逃れるために、用事がなくても出ていって極力家に居る時間を減らす。
時々立っているのが辛くなったりふらついたりする時がある。けど身体がしんどいのはイライラでおかしくなりそうになるよりはマシ。なので無理をして身体を犠牲にする。心を穏やかに保つためだ。
自分にとって、「無理しない」ほうが、無理をすることである。身体が壊れたら別にそれでもいい。そうしたら病人と認められるから。おかしな話だけど。
自分は幸か不幸か中途半端に元気である。それゆえの苦悩がある。うつ病人からしてもうつ病には見えないと思う。
自分にとっては、休むことも「無理」なこと。
「大事をとって休む」なんてことをしようものなら、たちまち親の小言が飛んでくる。そしてそれがストレスとなり、結果体調を崩す。
就職、転職はもちろん、休職、退職もである。
休職する決断をした時は、人生で一番精神的に消耗し、神経をすり減らしたと思う。
Twitterを見ていると、「欠勤できないから這ってでも出勤する」「休んだことの罪悪感で余計に体調を崩す」という人をちらほら見かける。
1度休職すると、欠勤に対して厳しく指摘され、評価に影響する事情がある。
そういえば僕も休職した2社とも「もう次はないぞ」と釘を刺された。
そういう人にも「無理しないで休んでください」などと言えるだろうか?
そんなわけで、僕は他人に「無理しないで」とは言わないことにしている。
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