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【考え事】忍法のコスト(ダイラタンシーxお金)

 はい、今日も元気にダイラタンシーしていきたいと思います。今日は作り方に着目したいと思います。

■ ダイラタンシー流体の作り方

 ダイラタンシー流体の素晴らしさは、その物性もさることながら作り方が非常に簡単だという事です。だって水溶き片栗粉ですよ。片栗粉を水に溶かすだけですよ。片栗粉すげぇなって思う訳です。混ぜる比率は1:1と言われていたり1:2と言われていたり謎ですが、たぶん重量比で1:1で良いのだと思います。ひとまず水と同じ重さの片栗粉があればいいということにします。

■ 実際に作っている動画

 実際に作っている動画として、はじめしゃちょーやでんじろう先生のYouTubeがありました。一番大きいのはイッテQの出川さんのやつかなと思います。

■ どのくらいのコストでできる?

 実際大規模に作ろうと思うと、大量の片栗粉が必要になります。片栗粉ってどの位のサイズが売っているんだろうと探してみると、25kgの業務用片栗粉がありました。

 4800円かぁ。。結構するなぁ。。これでどのくらいの量ができるんだろう。片栗粉は比重が0.53[g/ml]らしいので、25[kg]あれば47[ℓ]ぐらいできます。ちなみにお風呂のリットル感ですが、下記のサイトを参考にすると、大体8分目の水量で200リットルぐらいのようです。つまり、25kg袋が4袋ぐらいで、水200kg、片栗粉200kgの200ℓのお風呂一杯分のダイラタンシー流体ができるような計算です。

さっきの25kg袋を4袋買うと、送料込みで約26,000円になります。つまり、

お風呂一杯のダイラタンシー流体は2万6000円でできる

という事ができます。なるほど。

■ 水上歩きの術をやってみる

 忍者が水の上を歩く術を使うのは有名ですが、ここで、忍者はもしかしてダイラタンシー流体を作っているんじゃないかと考えます。そうだとした場合、どのくらいのコストがかかっているんだろうというのを試算してみました。

 まず自然界の水をダイラタンシー流体にしなければいけないので、水が入れ替わる川や海は無理だろうと考えます。そこで今回は池・沼・湖を対象に探してみます。

 次に、忍者と言えば「伊賀忍者」なので、伊賀(三重県)にある池・湖を探してみます。すると、、、いいのがありました。田代池です。

 よし、この池を全部ダイラタンシー流体にすることができれば、この水の上を走り放題で(特に夜中であれば)忍者として凄いと思われるんじゃないか。という事で、この湖を全ていい感じのダイラタンシー流体にするのにどのくらいコストがかかるのかを試算してみました。

・貯水量105万トンなので、105万トンのダイラタンシー流体を作る
・105万トン=1,050,000,000 [kg]の片栗粉が必要。
・さっきの25[kg]袋で調達すると、約2200万袋の片栗粉が必要です。
・費用にすると送料込みで、約1.4兆円かかることになります。

 ただし上記は片栗粉代のみなので、実際にやろうとすれば、これに105万トンの片栗粉の保管場所や、湖にばら撒く時の船のチャーターや、湖の中をかき混ぜる掘削設備と人員の手配が必要になり、ざっと2兆円ぐらいかかるのではないかと思います。ダム建設並みの大工事ですね。1人の忍者が2兆円の予算を持っていて半年前ぐらいから計画をしていれば良いのですが、実際にはそんなにお金は無かったと思うので、何か別の方法を取っていた可能性があります。。。

■ 水蜘蛛と言うらしい

 実際忍者が水の上を歩く手法は「水蜘蛛」と言うらしいので、少し調べてみたのですが、足元にしっかり何か履いていました。

 なるほど。湖側をダイラタンシー流体にするアプローチではなく、足元の圧力を分散させることで水の上で浮かぼうという魂胆ですね。これであれば1万円程度あれば十分できそうですね。やっぱり忍者もコスト意識がしっかりしているんですね。

以上

【参考資料】


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