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【考え事】家庭内情シス戦略

■ 若い世代の宿命

 実家の母親がスマホの機種変をしたようで、LINEの引き継ぎができないと言っていた。幸いiPadがあったのでそっちで電話しながら口頭で説明し、何とかクリアした。ケータイショップで「こちらのプランの方がお得です」と言われたらしく、本当だろうかと若干不安ではあるが、気力も無いのでそっとしておこう。多分ケータイショップの店員さんは一日中「パスワード教えてください」とか言われるんやろうなぁ。。大変やなぁ。。今の若い世代はみんな体験したことがあると思うが、若い&スマホ慣れしているというだけで家庭内では情シスの役割になる。実家に帰った時は何となくWindows UpdateとかJava Updateとかフルスキャンとか月額課金オプション切ったりとか、ついつい気になって手を出してしまう。

■ リテラシーの復習

 昨日の日記(↓)でリテラシー(≒パッと5分でできること)の話をした。

最後の部分でリテラシーは、「提供する側と受ける側の関係者間で相対的」なものと書いたが、今日はその続きを少し。

■ リテラシーの差を生むもの

 ここでいうリテラシーは意識しなくても5分でパッとできる分野のことで、その分野は料理、スポーツ、気遣い、タイピング、語学など人によって違う。その人は常識だと思ってやっているつもりでも他の人から見るとCrazyな所作として表れる。その差はシンプルにアウトプット量によって生じていると思う。料理ができる人はできない人より料理をする回数が多く、英語ができる人はできない人より多くアウトプットしている、ただそれだけのことだと思う。

■ 長所を自覚する

 なぜ人より多くアウトプットできるかは、ほとんどが「思考のクセ」によって決まると思う。さかなクンは24時間365日のほとんど魚の事を考えているだろうし、イチローは生活のほとんど野球の事を考えているだろう。「好きこそものの上手なれ」とあるように、それが好きな人は意識せずともずっとそのことを考えているのだ。この量の差は圧倒的なもので、一般の人が「よし!今日は5ページ頑張るぞ!」といった努力で到底かなうものではない。

 ポイントは、誰しもが何らかの分野で「日常生活で人より多く考えていること・作業していること」があるということだ。ただそれは本人にとってはあまりにも当たり前過ぎて本人では気づかないので、人に言ってもらうか、下の「ストレングス・ファインダー」のようなテストなどで気づくしかない。そういう思考のクセを、その人の「才能」や「強み」や「長所」と呼ぶ。自分の才能を意識しながら、そこに費やす時間を意識的に増やすことが最もパフォーマンスが高くなると言われている。だって他の人から見れば圧倒的な量を無意識に、むしろ楽しくこなせちゃうんだもの。いわゆる「天才が努力したら凡人には到底追いつけない」という状態。

■ 長所が活きる環境に身を置く

 自分の長所を自覚したら、その長所を活かせる環境に身を置くことが大事になるが、そこで登場するのが得手・不得手は受け手との間で相対的だというポイント。例えば英語が得意な人(英語のリテラシーが高い人)が外資系企業に入ると、みんな当たり前に英語ができるのでその長所が埋もれてしまう。むしろ狙うべきは英語ができる人が少ない日本企業だろう。そうすると相対的な貢献度が高くなり、同僚や周りのみんなに感謝される回数が多くなり、日々の幸福感が増す。今まで英語がネックで開けなかった新たな販路が開拓できて売上にも貢献できるかもしれない。

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■ お山の大将になる

 得意分野を活かすためには別に転職しなくても良くて、今の環境の中で周りの人よりも相対的に自分が得意な分野を見つければ良い。数万人規模の大企業でも、実際に日々仕事をする人はせいぜい多くて20人前後だろう。その小さい集団の中で自分が一番まんざらでもない分野(○○大臣)になれる分野を選べば良い。仕事の成果に直結する分野に越したことは無いが、懇親会の店選びでも、コーヒーの淹れ方でも、アニメでも、お酒でも、会議室のセッティングでも、アポ取りでも、盛り上げ隊長でも何でも良いと思う。大事なのは自分で自覚してキャラ付けすることだろう。そうして自分の得意分野で周りに意識的に貢献できるようになれば、日々の貢献度(≒幸福感)が上がる。

 そして「○○ならあの人だよね」というキャラがついてしまえばあとは流れに任せられる。仕事中にそれ(好きなこと)をやっていても怒られるどころか感謝されるポジティブループに突入する。自分の得意分野について周りから聞かれることが多くなり、それについて自動的に詳しくなっていく上に感謝される回数も増える。スマホが好きかどうかは別として、家族という小さな集団の中で一番詳しい人にスマホの相談が行くのは必然であり、それに答えてあげることは、その小さな集団内では大いに役に立っている。

 世界一・日本一は難しくても、部内一・課内一・親戚一・家族一になれる分野は誰でも何かあるはずだ。自分の得意な分野を自覚し、周りの小さなコミニュティの中でその分野の大将になる。そうすることで相対的な貢献度が増し、日々の幸福感を得られやすくなる。と、思う。

【参考資料】


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