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熱中症は真夏でなくても危険! 子どもを「熱中症」から守る方法

最近ですが、季節外れの暑さにともない大切な子供たちが

熱中症による悲しい被害が出ておりました。おたがいに注意喚起し

対策を立てて守っていく必要性がありますね。 

 保育園から「元気がなくてぐったりしている」との連絡を受け、お迎え後医院に駆け込んできた3才の男の子とそのお母さん。

 保育園での状況を聞く中で、教室のエアコンがあまり効いていなかったと知ったYちゃん。先生は、熱中症を疑い?  
  

 熱中症は、真夏でなくても危険なのです!

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 保育園から電話がかかってきたんです。息子の元気がなく、ぐったりしていると言われて、急いで先生のところに連れてきたのですが… 

  ちょっと診せてください。吐いたりはしていないんですね。 

 はい。吐いてはいません。今ここに来る間に、何か飲みたいというので、ジュースを買って飲ませました。 

 大丈夫? ママが、保育園に迎えに来てくれたの?  

 そう聞くと、こくんと うなずく男の子。意識はちゃんとしているようで、ひと安心です。

 涼しい部屋で、水分をとらせながら様子を見ることにしました。 

 お母さん。今日は、保育園で何かイベントでもあったのでしょうか?  

 いえ、特別なことはありません…。

 ただ今日は暑い上、雨も降っているのにコロナが心配で窓を閉められず、室内のエアコンの効きがイマイチだったみたいです。 

 おそらく、熱中症の第一段階だったんでしょうね。 

 やっぱり、そうですか… 
 
 熱中症とは、体温が上がり体内の水分や塩分のバランスが崩れることで、さまざまな症状を起こす体調調節不良のことを指します。 

 大量の汗が、出てこむら返りが起こったり、ひどくなると吐きけや嘔吐、強いだるさ、頭痛などが起こったりします。

 さらに進行すると、意識障害やけいれんなど入院が必要な状態になることもあり、油断できない病気です。 

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 まだ症状が軽かったので、このまましばらく休めば帰れますよ。大丈夫。 

 でも、これから本格的な夏を迎えるのに…今からこの様子では、怖いです。 

 いえ、むしろ今だからこそリスクが高いとも言えるんですよ。 
 
 熱中症というと、真夏の炎天下で運動をしていてかかるなど、盛夏のシチュエーションを思い描きがちです。 

 しかし、まだ夏の暑さに体が慣れていない梅雨や夏の始まりの時期にこそ、かかりやすいことも知られています。 

 気温が急に上がった日や、気温だけでなく湿度も同時に高い日などは、とくに熱中症に要注意。室内にいても、熱中症にかかる可能性があります。 

 また、身長が低かったり、ベビーカーに乗ったりしている子どもたちは、大人よりも地面に近いところにいるので、道路からの照り返しも強く受けます。

 普通に道を歩いているだけでも、体調を崩すことがあるため、気をつけてください。 そして、夏の終わりも注意が必要です。


 熱中症の予防法&かかったときの対処法は?
 

 そうですね。当たり前ですが、まずは暑さ対策が必要です。 

 暑さ対策というと、エアコンだけを想像しがちですが、直射日光を避ける工夫も大切ですね。 

 なるべく日陰を歩く、帽子をかぶる、日傘をさすなども、行ったほうがいいでしょう。服装は、涼しくて熱を逃がしやすいものを心がけてください。 

 あとは、水分補給も必要ですよね。 

 そうですね。汗で、どんどん体から水分が逃げていきますから。

 でも、水分だけではなくカリウムやナトリウムといったミネラルも一緒に出てしまうので、それらも入った飲料がいいですね。 

 では、スポーツドリンクですかね。 

 いえ、スポーツドリンクは糖分が多すぎます。

 また、カフェインが入ったものは利尿作用があり、逆効果です。ちゃんとごはんが食べられているなら、水分補給に最適なのは麦茶ですね。 

 また、水分補給はたくさん汗をかいたときだけまとめて飲むのではなく、普段からこまめに飲むようにしてください。 

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 わかりました。それでも、また今日みたいに熱中症になってしまったら、どうしたらいいですか? 

 とにかく、まずは涼しいところに連れて行きましょう。屋外にいるなら、日陰に。

 できるなら、クーラーが効いている室内に。それから、身体を冷やします。体温を下げることが必要ですね。 

そして、水分を補給する。 

 そうですね。まずは、冷たい水でもいいです。落ち着いたら、ミネラルが入っている麦茶や経口補水液を飲ませてあげましょう。 

 まず、何かを飲ませるということがすごく大切なんですね。 

 ただし、意識がぼんやりしていて問いかけへの反応が鈍いときは、ちゃんと飲めずに気道に入ってしまう心配があります。 

 そんなときは、自分で何とかしようと思わず、すぐに医療施設に行くべきでしょう。救急車を呼んでもいいと思います。いざというときのために、覚えておいてくださいね。 

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 観察室でしばらく休んだ男の子は、すっかり顔色がよくなり、医院の絵本にも飽きて退屈そうな表情に。しばらくして、お母さんに手をひかれながら歩いて帰っていきました。 

いってらっしゃい! 


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