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【おすすめ映画】「蜜蜂と遠雷」を観てみた

2019年10月に公開されていた恩田陸さんの同名小説の実写版です。ずっと観たいなと思っていたのですがタイミングを逃していて、先日テレビ放送がありようやく観ることができました。原作も読んでないし、クラシック音楽にも詳しくないのですが傑作だったので書いてみようと思いました! 公開時に映画館に観に行かなかったことを深く後悔しました。(2019年に観ていたら年間ベスト3くらいには入れていたと思う)

とにかく音と映像へのこだわりを感じます。また、国際的なピアノコンクールが舞台なので、外国人俳優も多く出演しており、外国語のセリフも自然にはさみこまれます。外国人俳優の演技や英語のセリフがすごく不自然で浮いてしまうという日本映画あるある(これは完全な自分の偏見です笑)が全くないのが良いです。観ていて日本映画というよりも、むしろ無国籍映画という表現を使いたくなる作品です。(しかし冒頭の予告動画では典型的な日本映画に見えてしまう…)

松岡茉優が演じる栄伝亜夜がピアノ練習室で謎の異端児 風間塵と即興でピアノを弾くシーンはこの映画の大きな見どころです。

この映画は主人公4人の音楽への向き合い方、葛藤、それを乗り越えた上での凄まじい演奏にスポットライトを当てていて、コンクールの結果についてはあっさりとした結末とされているのが後味が良くて好きなところです。
以前のTBSラジオでの配信で当時の撮影裏話などが話されているのを見つけました。石川慶監督の「実写化は原作の再現VTRではないから」という言葉は話されているとおり名言ですね。

石川慶監督が「蜜蜂と遠雷」の次に撮った「Arc アーク」を先に観ていました。テーマは全く異なりますが、これもテイストが似ていました。

自分の中で、石川慶監督は新作が公開されたら間違いなく観に行く映画監督リストに入った感がありますので次回作も期待です。
そして、その次回作「ある男」は明日11/18公開のようです。
(かなりシリアスですね。そしてやっぱり日本映画あるあるな予告編笑)





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