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【アルビレックス新潟】J2での5年間を振り返る Vol.3 2020年シーズン

アルビレックス新潟のJ1昇格を記念して、これまでのアルビの道のりをよく知らない、これまではフォローしてなかったけど知っていきたいという方に書いてみます。(特に現地観戦して記憶に残る場面を思い出して書きました。細かいところはかなり省きます笑)

2020年シーズンは個人的に最も面白い1年だったと思っています。これまでとは違う何かがアルビに生まれようとしている予感が漂っていたからです。
監督にはあの名門FCバルセロナの育成部門でも実績のあるアルベルト氏が招聘されます。これはほぼ全てのファンにとってもさすがに寝耳に水だったのではないでしょうか。開幕戦は群馬相手に3-0の勝利をおさめ、大きな期待を抱かせましたが、疫病感染拡大の影響でリーグが延期。4カ月待って再開された甲府戦は引き分け、そして第3節のホーム開幕金沢戦は悪夢のような展開となりました。

自分はこの試合をDAZNで見ながら、このチームがまた短絡的な監督交代によって奪われてしまうことを恐れました。それだけショッキングな敗戦だったのです。しかし、その後の松本戦に1-0で勝利すれば、その後引き分けをはさむものの8戦負けなしの結果を出します。特に第7節の水戸戦で本間至恩の決めたミドルシュートはこのシーズンのハイライトにもなるものでした。

個人的に最も好きな試合はアウェイ北九州戦です。このシーズンは北九州が良いサッカーを展開しリーグでも好調を維持していました。(しかし翌シーズンで降格してしまったのがとても残念でした)

この年のアルビのサッカーは本当に面白かったんです。でも、結果がついてこない。まだこの段階ではビックスワンで観戦しているサポーターの間にしか伝わり切っていなかった。この魅力的なサッカーはどうすれば外側にいる関心を失ったように思える新潟の人たちに伝わるのだろうと歯痒さがありました。しかし、思うように結果の出ない日々は続き、最終的な順位は前年よりも一つ下がる11位となってしまいました。
詳しくは書きませんがシーズン途中に起こった不祥事も大きく士気を下げる原因となってしまったのがとても残念でした。

最後は7戦勝利のない状態のままシーズンを終了することになります。さらにシーズンオフには本間至恩に移籍の噂が立つなどファンには落ち着かない日々が続くことになります。さらにもう一人のエース渡邊新太の大分移籍が発表となります。サポーターは失望しましたが、個人的には仕方ないのかなと思う部分もあります。特にFWは点を決めてより良い条件を提示するクラブに移籍していくことで成長できると思うからです。引き留められなかったクラブが悪いという考え方です。失うものも大きかったのですが、2021年シーズンは大きな飛躍が待っていました。Vol.4 に続きます。


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