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#77 生命保険料控除を目的に保険に入ってはいけません!

おはようございます!
ファイナンシャルプランナーの梶川です。

今回は、生命保険料を払っている方々が
受けられる控除について書いていきます。

この控除を“生命保険料控除”というの
ですが、簡単に言うと「保険の種類に
よって税金を少し安くしますよ!」
という制度です。

※生命保険料控除には、いくつかの
 区分がありますが、ここでは説明を
 省略しますので、投稿の下に記載
 するリンクでご確認くださいませ。

「税金が安くなるから保険に入りたい!」
と思う方もいるかもしれませんが、控除の
ために保険に加入するのはナンセンスです。

以前、知人がこの制度のことを勘違い
していたので、そのときのことを例に
説明していきますね!

その前に・・・

この手続きは、年末調整や確定申告の
時期に、保険会社から届く控除証明書を
使って会社経由もしくは自分で手続きを
するのですが、控除証明書に書かれて
いる控除額が安くなる税金の金額だと
勘違いされている方がいるように
見受けられます。

控除額と同じ金額の税金が安くなる
という意味ではありませんので
ご注意ください。

以前、遠方にいる知人から「追加で医療
保険に入ろうと思っているけど、どう
思う?」と意見を聞かれたときの話なの
ですが、よくよく話を聞いてみると、
医療保険に入る目的が医療保障ではなく
「保険に入ったら控除が使えるから」
という理由でした。

追加で加入する理由を聞いたとき「4万
円の生命保険料控除が使えるならもう
1つ医療保険があってもいいかなぁと
思って…」と言っていたので、4万円
税金が安くなるとは限らないことと
追加分の保険料で家計の出費が増える
ことを伝えると、このような角度では
考えていなかったことがわかりました。

ちなみに…このとき、その分のお金を
貯めたらどうか?という話をしました。

この話でお伝えしたいことは、控除
という目先の利益から保険のことを
考えるのではなく、何のために保険に
入るのか?という本来の目的を考えて
みて欲しいということです。

保険はもしもの備えである反面、必要
以上に保険に入ると、家計を圧迫する
要因になります。

そのため、保険料にも無理なく払える
予算を決めて、その範囲内で優先順位の
高い保障を検討していくことをオススメ
します。

その前に、まずは、国の保障と企業の
保障を確認してみてくださいね!

「生命保険料控除って何?」と思った
方向けに下記をご紹介します。

★国税庁:パンフレット「暮らしの税情報」(令和元年度版)
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/kurashi/index.htm

※上記リンクの「保険と税」という冊子のPDFをご確認くださいませ。
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/kurashi/pdf/10.pdf

(注)令和元年度版となっています。

保険の考え方のポイントや国の保証と
企業の保障については、下記でご紹介
しています。

【note 27】保険貧乏にならないで!まずは国の制度や会社の福利厚生の中身を知りましょう!
【note 28】保険から早く卒業できる家計を目指すために知っておくべきこととは?
【note 29】健康も大事な資産です!保険を見直す前に知っておくべきことって?

本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました!
(●*’v`*人)

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