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#48 住宅の予算ってどうやって考えたらいいの?

おはようございます!
ファイナンシャルプランナーの梶川です。

今回は“適切な住宅予算の考え方”
について書いていきます。

ポイントを先にお伝えすると・・・

“ライフプランを基に無理のない
 予算を考えること”

です。

なぜなら、住宅を購入する前に将来と
いう視点から先回りしてこれからかかる
お金を考えておくと、適切な住宅予算が
わかり、購入後の不安を減らすことが
できるからです。

具体例を挙げると・・・

例えば、住宅予算を考える上では
こんな視点が必要になります。

「今後も無理なく返済できるか?」

「諸費用はどのくらいかかるのか?」

「固定資産税や火災保険料の金額は
 いくらになるのか?」

「今後の修繕費の目安は?
 何年後にいくらを想定すれば
 いいのか?」

「子どもの進学時期にも無理なく
 返済できる住宅ローンの金額か?」

「2人の子どもの大学進学時期が
 重なる期間はあるのか?」

「老後資金は足りるのか?」

などです。

実は、これらを考えるためには
ライフプランが必要になります。

ライフプランを立てると「いつ、
いくらのお金が必要になるのか?」を
事前に把握することができるからです。

これからかかるお金を今から知って
おくと、これらの出費を想定して
住宅の予算を考えることができます。

また、住宅購入という夢の実現が現実味
を帯びてくると、金銭感覚がおかしく
なってきますので、頭の片隅に入れて
おいてくださいね!(笑)

例えば、3,000万円の予算で考えて
いても「あと30万円でこのオプションが
つけられますよ!」と言われると
「便利になるなら」「素敵になるなら」
「快適になるなら」と言って、お財布の
紐が緩んでいきます。

これらを積み重ねると、気づけば
“500万円の予算オーバー”ということも
現実的にはあります。

そんなとき、お客さまは「住宅ローンの
金額を増やしてもお金が借りれるから
大丈夫!」と、都合の良い解釈をして
しまいがちになります。

これらの判断は、今後のライフプランにも
影響が及ぶ可能性があるため、慎重に検討
する必要があるのです。

ですが、このような状況下では、私たち
FPの厳しい言葉よりも、住宅メーカー
さんの言葉をお客さまが大事にされる
傾向にあります。

なぜなら、夢を実現する過程では、
厳しい現実よりも、実現できる可能性を
提示してくれる方々の意見に気持ちが
傾くからです。

そのため、あなたには、冷静な状態で
住宅予算を考えていただきたいのです。

実際に、考えてみてください。

普段の生活の中で、30万円の買い物を
するときに、必要性の有無を吟味
しませんか?

実は、冷静に考えれば気づけることも
3,000万円という大きなお買い物の中では
30万円が少額に感じてしまうのです。

つまり、このような状況下では、
金銭感覚がわからなくなるので
注意が必要と言えます。

また、その他の留意点として、以下の
視点も考えておく必要があります。

① マンションの場合、今後の修繕積立金が
  どのようなペースで上がっていくのかを
  事前に不動産会社へ確認しておくこと

② 給湯器や太陽光のパワコン、床暖房の
  付属設備の買い替え頻度や費用の想定を
  入れておくこと

③ 奨学金には所得制限があるため、教育
  資金の準備を計画的に考えておくこと

※進学プランの想定をどうするのか?

④ 人生三大資金の住宅・教育・老後資金の
  バランスを考えること

⑤ 将来的にご両親への経済的援助が
  必要になるのか?

などが挙げられます。

気が遠くなるかもしれませんが、適切な
住宅予算を考える上では大切な視点です
ので、良かったらご参考になさって
くださいませ。

実際には、住宅購入後に、不安になって
ご相談に来られるお客さまもおられるの
ですが、住宅購入後では、できる対策に
限りがありますので、購入を考え始めた
ときに、適切な住宅予算を考えることを
オススメします。

住宅予算で失敗しないために、今から
できることを始めてみてくださいね!

本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました!
(●*’v`*人)