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【短歌】祈りとお菓子ショートバージョン

かっこいいポーチ 中にはたいがいの災害が入っている あげないよ

たとえれば銀河のようなきみがいてホームシックになったわたくし

石に石かさねてできあがる信仰しっとりにこだわった焼き菓子

間隔をあけて並んでいる土器をつまみあげれば変えられる過去

燻製をかけられて過去に戻ったような風味のミックスナッツ

X線検査をされて体内の葉桜が透けたらどうしよう

おもしろくないときだってあるきみの話 手は手羽先にすこし似ている

きみは川で拾われた子でネクタイを締められなくてやわらかく泣く

バスタブが草原にありここならば安心だって眠るわかもの

美術館の温度はひくい描かれた車が走りださないように

たましいの色は夕暮れセブンティーンアイスばかりが重宝される

からだには関節があり中退をした学校が忘れられない

よくしゃべる人の話を聞いていると頭の中に地蔵が増える

ロック・ペーパー・シザーズまちがえてさわるきみの手は案外と小さい

てきとうに祈ってはだめゆっくりと冷やし固めるレアチーズケーキ

おもしろいですか他人の失敗は だんだんと減るゲームセンター

染み出した手汗ゆっくり冷えていき祈るシーンの多い映画だ

手が映りそのあと映される鍵盤それから人に会っていないかも

わたくしは神ではないのかもしれない いちごジェラートがこんなにおいしい

ものを書くために使います。がんばって書くためにからあげを食べたりするのにも使うかもしれません。