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CO2排出を意識した生活

 少し前の記事ですが、CO2排出に関する興味深い試みを見つけたので、深堀してみたいと思います。

新聞記事:「限度額」はCO2排出量 スウェーデン企業がクレカ
 スウェーデンのフィンテック企業ドゥーコノミーは購入する製品の品目から二酸化炭素(CO2)排出量を算出し、上限に達すると利用が制限されるクレジットカードの提供を今秋から始める。気候変動対策でカードに制限を設けるのは世界で初めて。環境配慮の取り組みが世界的に進むなか、個人や企業にCO2削減の行動変化を促す。
日本経済新聞(2020年9月7日)https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63466020U0A900C2TJ1000/

DOの目的を詳しく探る(インタネット記事から)
 別の記事のよると、スウェーデンのフィンテック企業「Doconomy」は、日々の消費活動におけるCO2排出量を測定・管理できるクレジットカード「DO」の提供を発表しました。プレミアムカード「DO Black」には、CO2排出量に応じて利用が制限されるという機能がプラスされているそうです。
 「DO」を使って商品やサービスを購入すると、その商品・サービスの購入がもたらすCO2排出量が自動計算され、利用者はアプリ上でCO2排出量を確認できるほか、「CO2削減プロジェクト」への投資により自身のCO2排出量の埋め合わせをすることも可能です。例えば、「ストーブを低燃費なものに取り換える」、「風力発電所を建設する」など国連が認定したCO2削減プロジェクトに投資することができます。
 また、「DO」の加盟店から環境に優しい商品を購入すると、「DO credit」というポイントがもらえ、さらなる投資を行うことができます。クレジットカード自体も自然由来の素材でできており、大気汚染物質をリサイクルしたインクを用いて印刷を行うなど、エコなカードになっています。さらに、プレミアムカード「DO Black」には、CO2排出量の合計に応じてカードの利用が制限されるという機能もプラスされています。より多くの消費を促進するのが狙いの一般的なプレミアムカードとは大きく異なるのが特徴です。
 Doconomyによると、スウェーデンではCO2排出量の60%以上が消費に関連しており、気候変動問題の解決には消費者一人ひとりの意識と行動の変化が不可欠だといいます。「DO」を使うことで、消費者・ブランド・生産者のすべてにとって、地球環境に優しい行動をすることがより簡単になると考えています。
 実際、購入する商品・サービスのCO2排出量が測定されるだけであれば、消費者が日常の中で意識し続けるのは難しいかもしれません。しかし、プレミアムカード「DO Black」のみの機能ではあるが、CO2排出量の合計によってクレジットカードの利用が制限されるという点が、より直接的にCO2排出量の削減を促してくれます。また、自身の買い物によってもたらされるCO2排出量を、CO2削減プロジェクトへの投資によって補えるという点もユニークです。
参考記事
https://ideasforgood.jp/2019/06/01/doconomy/
Doconomy
https://www.youtube.com/watch?v=uNJwepeNdnY
https://doconomy.com/

CO2排出は消費者視点が重要
 日本のCO2の排出規制に関しては、生産者視点が重視されています。近年、特に企業はSDGsをはじめとした環境問題対策を積極的に進めていますが、生産者が努力しても消費者がそれを意識せずに、安いものばかりを買っていたら、環境問題に取り組むことができません。そう考えると、やはり消費者が、環境や人権に配慮された製品を積極的に購入するという視点に立たないと、その化社会問題の解決や継続は難しいと考えています。
 その意味で、企業ではなく個人にCO2を意識させ、CO2の排出量の応じてクレジットカードの限度額を決めていう取り組みはとても面白いと思いました。これからは、日本にもこのようなカードの普及が必要不可欠であると思わずにはいられません。

保険証にもCO2排出量がわかる取り組みを!
 そして我々としては、保険証などにもこのCO2に関する取り組みを加えるべきであると考えています。健康になるための健康行動にも、「単に健康になるという行動から、環境を意識して健康になる」というように行動変容してもらえればと思うからです。
 国民皆保険制度をとても素晴らし制度ですが、高齢者が増えたり、病気が複雑化することでその利用額が増加し、医療財政を圧迫しています。さらに介護を含めた社会保障費は増加が止まらないのが実情です。尊い命を守るためには仕方がない部分もありますが、その負担は今の現役世代や将来の子供たちの負担となってしまいます。その一方で、仮に莫大な医療費を使って病気を克服することができたとしても、その医療技術や製品の生産や開発の段階で環境が破壊されたり、人権侵害が起こっていたら、そのつけも未来の子供たちにつけとして、負の遺産をなってしまいます。子供たちに借金を押し付けてまで健康になり、その上環境までも破壊してしまう。そんなことがあってはいけないのです。そう考えると、医療費を抑えることと同じくらい、環境に配慮した医療になることが必要不可欠であると考えています。
 そこで、その人の医療履歴や健康行動のための履歴がわかるように保険証にその人の医療費の利用額がわかる上に、CO2排出量がわかるような仕組みができれば、「健康行動で環境をイノベーションする」ことができるのではないかと考えています。
 我々が取り組んで切る「YOJYO project」では、単に健康になるのではなく、環境を意識した健康をである自然派治療や環境を意識した生活様式である養生を推奨する取り組みを行っているとともに、それらを実現するために「YOJYOnet(株)」を設立し、環境に配慮した医療の実現を目指しています。

YOJYO projectの取り組み概要
ホームページ:https://www.yojyo1192.com/
各種SNSなどのリンク集:https://linktr.ee/yojyo



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