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エシカルの意味を考える

 エシカルの意味をエシカル協会のホームページの記事をベースに、私的な解釈を加えてみました。以下の記事は、エシカル協会の記事を引用しています。

エシカルとは? 
 エシカルとは英語で、直訳すると「倫理的な」という意味です。一般的には、「法的な縛りはないけれども、多くの人たちが正しいと思うことで、人間が本来持つ良心から発生した社会的な規範」であると言えます。そして、広義には「人や地球環境、社会、地域に配慮した考え方や行動」のことを指すこともあります。エシカルは形容詞ですので、様々な名詞と組み合わせることで、その意味は多様に広がります。例えば、「地域の活性化や雇用なども含む、人や地球環境、社会に配慮した消費やサービス」のことを「エシカル消費」と言います。

豊かさの裏側
 21世紀に入り、私たちを取り巻く環境は著しく変化しています。気候変動に伴う温暖化、異常気象の多発、森林資源の枯渇、水資源の不足や食料危機、生物多様性の損失、そして経済を優先する社会システムによってグローバル格差も広がりました。その原因のひとつは、ものを作る人と使う人の繋がりが複雑化し、ものがもたらす豊かさとその背景が切り離されていることにあります。我々の豊かさは誰かの犠牲の上に成り立っていることを忘れてはいけません。

他人を思いやる心
 日本には、エシカルという言葉が浸透するずっと前から大切されてきた「おたがいさま」「おかげさま」「もったいない」「足るを知る」という精神性を表す言葉があります。生産者と消費者の間に壁がある現代でも、私たちの暮らしが人や地球環境と繋がっていることは変わりません。私たちが、何を食べるか(食べないか)、何を着るか(着ないか)、お金をどう使うか(使わないか)によって生産者や地球環境に影響を与えることを忘れてはいけません。食物1つとっても、誰がどのような環境で作っているのかは見えにくいのが現実です。その背景にある人とのつながり、自然との繋がり、さらには社会とのつながりを想像してみることも大切です。

選択が未来をつくる
 私たちはお金を支払うことで、ものを手に入れています。世界が繋がっているのと同じように、消費者と生産者も繋がっているため、私たちのものを選択する基準が変われば、自ずと企業が生産するもののあり方も変化します。地球という環境の中で自然や他の生物と一緒に暮らす私たちには、立場に関わらず「つくる責任、つかう責任」があります。選択の積み重ねによって今があるように、私たちは選択によって未来をつくることが出来ます。そのため、すべての行動に責任を持ち、様々な視点から考えることが大切です。

まとめ
 エシカルという考え方は今後大切になってきます。単に自分の満足や欲求のために行動するのではなく、社会や環境を意識した行動が大切です。そして、それは健康においても同じです。健康になるために、他人を犠牲にしても良いということはありません。自分の健康を考える以上、他人の、さらには社会の健康を考える視点が大切なのだと感じました。

記事の参考となる根拠資料
https://ethicaljapan.org/what_is_ethical

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