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私と文学との関係性

少し前のことになるが、文章を書く仕事に携わることが決まった。
私自身「まじか!?」という気持ちでいっぱいなんだが、不思議とそういった仕事に関わることに違和感は少ない。

なぜなんだろうか?
ここ最近の悩みだ。
このご時世でそんなしようもない悩みがあっていいんだろうかとも思うが、まあここでくらい許してほしい。

最近よく考えることが、私と文学との関係性は何なんだろうかということだ。
私自身、本はとても好きなんだがよく読むかと言われれば「?」となる。
読書家な人がよく言う「月~冊読んでます!」みたいに胸張って言えるほどの読書量でもないし、「この本のこのフレーズ好きなんだよね!」みたいなのもすぐには思いつかない。

そこでジャンルを広げて考えてみることにした。
私は漫才が好きだ。そして音楽も好きだ。どっちから先に書こうか迷ってるくらいにどっちとも好きだ。
漫才も音楽もまあ文学でしょう?異論もあるとは思うが話が進まなくなるので今日のところは勘弁してほしい。
しかも本の写真をサムネにしておいてこの口ぶりだ。自分でもなかなか図々しい性格だと自覚はしている。

話を進めよう。

漫才や音楽のどういうところが好きかというと、
『人の心を動かせること』
これが一番大きい。

人の心を動かせるような言葉を考える人は本当にすごいなと感心する。
私自身、冗談を言ったり人を感心させるようなこともたま~には言ったりする。けれどもそれは相手が笑おうとしてくれていたり共感しようとしてくれているからなんだと思っている。いつでも相手の気持ちありきだ。
けれども漫才や音楽はそんなこともお構いなしで心を動かす。
泣いていたり怒っている人でも、笑ったり明るい気持ちにさせたりする。
これは本当にすごいことだなと思う。

好きな漫才師を挙げると『銀シャリ』はすごい好きだ。
銀シャリは役割がはっきり分かれててわかりやすいのと本人たちが楽しそうに漫才をやっているのが好きだ。
ボケの鰻がなんやそれ!?という天然ボケを繰り出したかと思えば、
ツッコミの橋本がそうそうそれそれ!!というしつこいツッコミを繰り返す。
鰻「最近はまっている趣味があるんですよね」
橋本「ほう、どんな趣味ですか」
鰻「最近僕ね、あ⤵みもんにはまってるんですよ」
橋本「く⤵まもんみたいなってるよ!!それく⤵まもんの言い方やから!!それ言うならあ⤴みもんね!」
とこんな感じだ。大好きだ。

書いているうちにだんだん気持ちが上がってきて収拾がつかなくなりそうなので、また気が向けば後日漫才と音楽についてそれぞれ詳しく書こうと思う。

続いて好きな歌手を挙げると『ブルーハーツ』や最近でいえば『竹原ピストル』が好きだ。
彼らの歌詞はしばしば矛盾を含んでいたりするが、それが本質的だったりして心打たれるものがある。
例えばブルーハーツの『リンダリンダ』は有名だろう。
「ドブネズミみたいに美しくなりたい」
いつぞやの番組でタモリさんがこの歌詞について「この歌詞は美しさの本当の意味を知っている人にしか書けない歌詞だよね」
と言っていたのも印象的だ。
竹原ピストルの『あっという間もあるさ』も保険のCMとしてよく流れているが、最後まで聞くととても考えさせられる内容だ。
「しゃがみこんでこそ届く夢そんなのあるわけないけどあるかもよ。
まあまあまあどうぞご一服人生あっという間はあるさ。」
かみしめればかみしめるほど味が出てくるとても中身の濃い歌詞だ。

この文章を書きながら私は言葉とともに生きてきたんだなと感じた。
私だけじゃないかもしれない。この時代に生きる多くの人が言葉とともに生きてきているし、その人ひとりひとりの中に思い入れのある言葉があるんだろうと思う。そう考えるとなんだか素敵だなと思う。

私もそのうち責任ある人間として文章を書くことになるが、私とともに生きてきた言葉と一緒に人の心を動かせる言葉を紡いでいければなと思う。

最後に、私の大好きな漫才師『天竺鼠』のこの言葉で締めたい。
「でもねあのねどんだけ楽しんでもね、残念なことにね、み~んないつか死ぬからね~」
「なんちゅうこというねん!!!」

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