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思いがけずトラウマをひとつ克服した日のこと 2023.11.10

2023.11.10

養生デザインとして鯖江の東陽中学校さんに特別授業講師としてお声かけいただきました。

とっても楽しく関わらせていただき
ありがたい機会に感謝です。

本編は相方くんの記事をまた投稿するのですが、その前にスピンオフ?の私(青木)の日記です。

***

私が教員を諦めた理由のひとつは

人前で話すことが苦手なこと、でした。

正確に言えば苦手になったから。
苦手だと確信してしまったから。

…もともと人前は苦手です。

例えばですが
何かの賞をいただく機会に恵まれ
それはすごく嬉しいことだったけれど

その賞は朝礼やなんやらで
みんなの前で表彰される、という
私にとっては公開処刑に近いイヤなイヤな事態が
セットなので、本当に苦痛でした。

賞なんてもらえなくて良い、て
思っていたくらい。
(嫌味ではなくて真剣にそう思ってました。当日は保健室に逃げたり休んだりしてたほど)

おっと
話はズレましたが

大学の時の教育実習で
中学校1年生に
家庭科の授業をしていた時のこと。

授業の中盤で生徒からの質問に答えられなくて

頭が真っ白になり

そこからもう言葉が出なくなりました。

もしかしたら一瞬の出来事だったのかもしれないけれど

私には果てしなく長い時間に感じて。

それ以来
全てのことを分かるのは無理だし

そんな私が教壇に立つなんて畏れ多いし
そんな私が人前で話すことなんてとってもできることじゃないな



心に深い深い傷となって残りました。

今でもたまに

講座やセミナーでお話していると
あの時の記憶がフラッシュバックして
一瞬頭が真っ白になることもあります。



今回はそんな中学一年生への授業。

お話をいただきたときは正直ドキッと
したけれど、快くお受けしました。

久しぶりに教壇に立ったときに
こっそりちょっと足がすくみました。

ただ
SDGsが学習になっていることが少し
気になったりもし

実は家庭科の教員免許を持っているお話も
含めてお伝えすることにしました。

(我ながら自分でトラップしかけたなぁ…と思いつつ)

でもね。

今の私は
「家庭科がとても大切な教科であること」を自信を持ってお伝えできます。

当時は「家庭科なんて」と思われる教科であることが
自分の自信を下げていたし
誰より自分自身が家庭科に自信を持ててなかったなとも改めて反省もし。

主婦と子育て、介護を経験できたことで
私の血肉となり
今は自信をもっていられるのかも…

今回、家庭科への生徒さんの反応も知ることができて嬉しかったなぁ。

そんなわけで今回は楽しく4回(!)

養生デザインの取り組んできた
養生デザインの考えるSDGsについて
お伝えすることができました。

家庭科と保健と社会、数学
教科をまたいで連携して授業が出来たら良いのに…

実はずっとこっそり思っていた夢も少し叶いました。

英語や数学の授業とはまた違って
正解のない学習も悪くない。

そして30年前の自分には
将来こんな楽しい事が待ってるよって教えてあげたいなって思います。

プロとしての仕事としては当たり前な事なのですが。

緊張しないでしょ?て言われるけど
私の実態はこんな感じ、等身大の小ささです。笑

だからこそ 

人前で話すことが苦手
伝えるのが苦手 

に寄り添うことができるかなぁとも
思っています。

なんせ私が怖かったから。

苦手と決めつけてるのは自分かもしれなくて

それはきっと苦手なものがある人には

とてもとてもハードルの高い怖いものではあるのだろうけれど

少しでも克服したい気持ちがあるなら
お手伝いすることはできるかもしれません。

苦手を克服するって
努力だけじゃないんだよなぁって思う。

ついつい頑張ってしまう人に伝えるとしたら「頑張らないこと」をがんばる感じ。

今回もありがたいご縁に感謝して🌸

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