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--Vol.6人生を変えることになる出会い--

フリーターの僕が映画監督になるまで Vol.6


色んなバイトを取っ替え引っ替えしてしていた僕ですが、結局箱根から帰ってきたあとにやっていたメインの居酒屋バイト1本に落ち着きました。

前回ブログで話している通り、5DmarkⅡを買ったりしながら、写真を撮ることは続けていました。

どうしたら写真で仕事ができるんだろう。

写真の学校も何も出ていないのに。

本当はスタジオや、写真家のアシスタントなどに入ることなど、いくらでもあったのですが、出版社のアシスタントを速攻で辞めた経験から、自分には絶対に無理だと思っていました。

それに、給与面などの条件も悪い。(当たり前だろ)

そこで僕は、当時まだ流行っていたmixiで、写真の仕事を探しました。
自分でコツコツ探して、技術を磨こうと思っていたのです。
そして探し当てたのが、「ペットを撮影する」仕事でした。
日給が1万円で、働ける曜日は日曜日と月曜日の数時間。
今まで時給でしか働いてなかった僕にとって、すごく魅力的な仕事でした。しかも実家から15分ぐらいの場所。
未経験も可能だったのですぐに応募。

面接当日は、確か僕を含めて4人ぐらい人が来ていて、ほとんどがプロの方でした。
ちゃんとポートフォリオも持ってきていて、「ああ、絶対落ちる、、」と思っていました。
だけど、受かりました。(面接は本当に強い。というか運がいい)多分、他の方はかなり遠方から来ているのに対して、僕が近かったからだと思います。

まぁ実際、「ペットを撮る」と言っても、クリエティブ要素は0。
獣医がチェックしたペットを、ひたすら顔写真を流れ作業で撮る仕事内容でした。

そして、そこで出会ったのが、今僕が所属している写真・映像の制作会社bird and insect代表のシュンタロウさんだったのです。もう10年前の話。
まさか、こうして一緒になるとは、あのときは夢にも思わなかったなぁ。。。。。。。。。。。。。。。。。。(感慨深い長さ)

代表のYoutube
今、フリーランスだったらやること5選
【元個人事業主の経営者が伝えたいこと】https://youtu.be/y7XxPZK8kPc

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シュンタロウさんは当時フリーに成り立てで、まだそのときは少しレンタルビデオ屋でバイトもしていた時代です。(そこからこの会社を立ち上げて代表だなんて、、、ああ、、尊敬しかない)

シュンタロウさんとの出会いで、僕の人生はかなり刺激的なものになりました。

シュンタロウさんの撮影現場にお邪魔させてもらったり、アシスタントをさせてもらったり、知り合いの映像作品の現場なんかにも読んでくれました。
自分の作品撮りの、メイキングも撮影させてくれたりしましたね。

若い・・・・

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前衛的な舞台の記録カメラマンとしても僕を紹介してくれたりして、今までの自分からは想像できない場所に連れていってくれた人です。

はじめてのビデオカメラの撮影はとてもドキドキしました。
生本番のリアルタイムの舞台を撮るなんてカメラを持つ手が震えていたと思います。生の俳優さんの演技に触れたのも、この時がはじめてでした。

その舞台の繋がりで、撮影したその劇団の演出助手を少しやらせてもらったりなど、僕の人生ではじめての「クリエイティブ」の機会をくれたシュンタロウさんには他のところでも散々言っていますが、感謝しかありません。

でも、「感謝しかありません」では、絶対ダメなんです。

僕はいつか、何か大きなものを返したいです。

まだまだ自信や力がなくて、今はまだ返せないですが、いつか返して、本当の意味で「メンバーになってくれてよかった」と心の底から言わせたい。

それは、僕のクリエイターとしての一つの目標でもあります。


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ペット撮影は、約2年続きました。
シュンタロウさんはその間、仕事をコツコツと続け、自分の仕事の単価を再設定してWEBサイトを一新したり、着実にフォトグラファーとして成長していました。新しいWEBサイトがまたかっこよくて、そこには「1撮影5万円から〜」というようなことが書いてあり、当時の僕は驚きました。

1つの仕事で5万円ももらえるのか!!すごいなぁ。と。

そんな時代でした(笑)

震災を挟み、シュンタロウさんは将来のことを考え、「撮影」だけではないクリエイティブのスキルや、日本だけに囚われない仕事ができるようになるために、イギリスに留学することになります。

対して僕は、何も状況が変わらず、、、
しまいには、京都に駆け落ちすることになります、、、

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写真の仕事はそのペット撮影のみ、居酒屋のバイトでは好き放題やる典型的なフリーターでした。

バイトは本当に好き放題やっていました。
今そのとき一緒に働いていた先輩とたまに飲みに行くと、
「あのときの俺たちは狂ってた」と苦笑いと笑いが混じり合った会話をします。(笑)確かに、狂っていた。
でも、その時代は、僕にとってのもう一つの青春時代のようなものでした。
たくさん笑ったし、何より面白かった。記事には書けないことも沢山したなぁ。本当にかけがえのない、思い出です。みんなに会いたいな。

あと少しだけ。

そう言えば、その居酒屋で働いていたある日、その日は僕の誕生日でした。

よくいたずらで、まだオープンしていない準備時間の時に、呼び出しブザーを鳴らして"幽霊だ"なんてくだらないことをやっていました。

その日、また誰もいない卓でブザーがなり、「ハイハイ」って思っていたけど、みんなが強制的に僕を行かせようとする。
仕方なく行くと、卓のテーブルにプレゼントが置いてあったんです。
しかも、RICOHのGX200!!

これはとても嬉しかったなぁ。。。。。

そして、この時代、どうやら映画監督にもなりたいと言っていたようです。
全く覚えてないのですが、映画撮影の時、病院シーンがあったので、実際に看護師の後輩(居酒屋バイト時代の後輩)にアドバイザーとして来てもらいました。

その時言われたのが。
「本当に夢叶えたんですね。あの頃言ってましたもんね。映画監督になるって」
当時夢追い人だった僕、よかったね!

まとめ
・人生でターニングポイントとなる出会い。今から約10年前、24歳。
・「クリエイティブ」業界(?)にもこの年に出会う。
・実質、映画監督には程遠いフリーター時代
・だが、この時から、映画監督を目指すことは言っていたよう。。
(どの口が言ってんだか・・・)

次回Vol.7は、逆にもっと映画監督からは程遠くなります。
いや、そんなことないのか・・・京都に駆け落ち編です。
あまり赤裸々にかけない部分もあるのですが、
どうぞよろしくお願いいたします。

桜屋敷知直 1986年生まれ
bird and insect / Direcor (写真・映像の制作会社)
https://bird-and-insect.com/company/

映画「雨とひかり」公式サイト
http://ame-to-hikari.com/