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カナダでラマダーンフェス

トロント市内から地下鉄とバスを乗り継ぎ、
オンタリオ州郊外で開催された、ラマダーンフェスティバルへ行ってきました。

ラマダーンとは?

ムスリムは日の出から日没にかけて、一切の飲食を断つことにより、空腹や自己犠牲を経験し、飢えた人や平等への共感を育むことを重視する。また親族や友人らと共に苦しい体験を分かち合うことで、ムスリム同士の連帯感は強まり、多くの寄付(ザカート)や施し(イフタール)が行われる。

(引用元:wikipedia)

イスラム教徒によって、ヒジュラ暦の第9月に行われます。(今年は4/2から5/2)
断食の印象が強いかとは思いますが、期間中ずっと断食しているのではなく、
あくまで日が出ている間だけです。
また、期間中は喫煙や喧嘩も禁止されており、
寄付などの奉仕も行われます。

免除されることもあり、妊娠中や高齢者、旅行者などが該当します。
(あえて期間中旅行に行く人も、居るとか居ないとか…)

そして日没後やラマダーン明けの祝祭では、人々が集まって食事もします。

スクリーンショット 2022-03-27 午後11.14.54

見ているだけで、お腹が空きます…
みんなで集まって食事をして、すごく楽しそう。この習慣も僕は好きです。
日本のアラビア語学校に通学していた人の話で、
夜の授業だったため、ラマダーン中はイスラム教徒の先生までも、
授業を抜け出して食事に行ったとか。

本来は、苦しい状況を体現することで奉仕の心を育むのですが、
実際には過激派のテロが起きやすい時期であるなど、
問題があることも事実です。

またイスラム教徒の行事と言っても、地域によって多少異なる点もあります。
(個人の解釈の仕方で変わることも、あるとかないとか…)

会場の華やかな雰囲気

さて本題ですが、ここトロントでもラマダーンに向けて、
至る所で催し物があります。
そこで今回行ってきたのが、ラマダーンフェスティバル!
ステージでの催し物もありましたが、なんと言ってもお店がギッシリ!
ここからは写真多めで紹介します。
(できる限り顔を映さないよう配慮したため、あまりいい写真がありません…)

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イスラム文化の華やかさ

パッと見た印象、どうですか?
想像より、華やかな物が多くありませんか?

より専門的な事や歴史、政治などを伝えると、
ながーく、ながーく、ふかーく、ふかーく、更にながーくなるので…
ここで感じてほしいのは、
イスラム文化の持つ芸術性と華やかさです。

おそらくイスラム文化に対して、
「女性は黒いストール(ヒジャブ)を身に纏っている」や、
「男の人はターバン(クーフィーヤ)巻いて」などと
少し暗い印象を持っている人も多いのではないでしょうか。
僕もラマダーン”フェスティバル”という名前に、最初はびっくりしました。
でも会場に到着すると、イスラム教徒の人が集まり楽しく会話や買い物をして、
すごく雰囲気がよく、まさにお祭りでした。

アラビア語(ペルシャ語も)の芸術性、民族衣装の細かな刺繍、
ラマダーンの月と星モチーフの装飾品、
どれをとっても芸術性があり、華やかです。

ぜひ、華やかな側面を入り口にして、興味を持ってみては?

日本でできる!イスラム文化への入り口

最後に、興味を持つための入り口におすすめのものを紹介。

①東京・代々木上原にあるモスク「東京ジャーミー」
壁から天井まで、アラビア語で埋め尽くされ、
まさしく文字が芸術となっています。
https://tokyocamii.org/ja/

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②ヒジャブを現代のトレンドに合わせて展開するショッピングサイト
「JAMILA」(カナダのWebサイトですので、参考までに)

③アメリカ留学時に、サウジアラビア留学生とルームシェアをした日本人のお話。
マンガでコミカルに、イスラム圏内の女性の生活を説明しています。


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