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日本人が愛する?ニュートン算 線分図で解いてみたぞ
子どもがニュートン算というのがよく分からないという。
いや、それだけでなく、得意な分野がない。少しややこしい文章題は、見事にひっかかる。本当にため息が出る。
一カ月の塾代、いくらだと思ってんだよ。
先生から知識と解法を奪い取って来いよ。そうハッパをかけたいところだが、威張るだけでもだめだろう。
私もいくつか問題を解いて解説を読んでみた。
ニュートン算というのは、あのアイザック・ニュートンが著書の中で言及していたという計算の考え方だ。
牧草地で放牧されている牛が草を食べている。草は食べても後で生えてくるが、何頭かの牛が草を食べ尽くすには何日かかるか、などということを問うものだ。一方で増え、一方で減っていくものを対象にする。
苦手な子どもが多いようでYouTubeにも無数に解説動画がある。短いものなので、いくつか見てみた。解き方もいろいろある。線分図を書く。一定の式に当てはめる。旅人算として考える、面積図を書くなどだ。
子どもに聞くと、塾の先生の間でも解き方をめぐって意見の違いがあるとかで、「線分図じゃ時間がかかりすぎる」「私のやり方の方がわかりやすい」などと、授業で言うらしい。それも子どもの混乱の原因になっているようだ。ケンカはやめてほしいわ。
YouTubeを見ていたら、この問題はなんと公務員試験にも出てくるんだって。警察官試験にも出てくる。おまわりさんも勉強しているんだ。
しかし、問題の難易度からいうと、中学受験に出る方がよっぽど高い。このビデオでは「ワンパターンの得点源」とさえ言い切っている。
小6の子どもの方が、これから社会で働こうという人が受ける公務員試験並み、もしくはそれ以上の難易度のニュートン算に取り組んでいるというのはやや矛盾を感じるね。さらに、この問題は、「古めかしい」と感じる算数の関係者も多いようだ。
そもそもニュートンは、なぜこの問題を考え出したのか。そう思ってインターネットで調べて見たが今ひとつ分からない。
さらに韓国や中国のサイトで、ニュートン算を小学生が学んでいるのか調べて見たが、分かる範囲では出てこなかった。
知人の中国人に聞いても、小学生の時勉強した覚えはないと言う。ニュートンが発見した数式や万有引力は、他の国では理科や物理の授業で教えられているようだ。ひょっとして、
ニュートン算は日本人が愛する数式なのかもしれない。
この問題には、行列を作っている人を窓口を作ってさばくとか、池の水をからっぽにするとかいうパターンもある。秩序好きな日本人の感性にあっているのではないか。
ともあれ、
実力試しに、家にある過去問集でぶっつけで解いてみた。最初の方の短い問題なので、数分で解かなければならないはず。
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線分図を使ったら、一応答えは合っていたが、こんなにシンプルな問題は珍しいだろう。それにしても私は、ニュートン算と日本人というテーマに心が引かれる。
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