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小食とカスタマイズの時代へ②

前回の記事でDX化によりハーフサイズパスタやトッピング等による個別カスタマイズが展開しやすい時代に入っていると説明しました。

これまでアナログで実施していたお店も沢山あるでしょう。

例えば顧客台帳。

お客様の来店日や注文した内容、好み、苦手な食材、アレルギー等を記載しておき、予約が入った際にはそれを確認して対応するのです。

高級店では当たり前のように実施していた内容かもしれません。

もちろん、紙の台帳ではなく、デジタル化して管理しているお店もあるでしょう。

精算をきちんと小品単位でレジ処理していたらそのデータは残ります。

しかし、「お任せコース1万円」等で会計(レジ)処理すると、その記録はそのレベルでしか残りません。

追加情報は台帳に追記していかなければなりません。

これは結構手間のかかる作業です。

紙の台帳であれば、保管や検索の問題も出てきます。

これがモバイルオーダーシステムや予約システムではどうでしょうか。

1 お客様が予約時に前回の内容を確認する
2 お客様自身の今回の要望を入力する
3 同席者が変わるのであれば相手の方の好みを入力する
4 場合によっては事前決済までする
5 追加注文があれば、その分だけ店で追加登録・清算する
6 データは全て記録され保存される
7 次回来店時(予約時)にはそのデータが参照できる

こんな流れになります。

お店側の負担がかなり軽減されます。

電話を受けて電話で要望を聞いてそれを店側で登録するでも良いですが、その内容をお客様のスマホに配信して、内容を確認して承認してもらうこともできます。

そしてデータ精度が高まります。

サイズ、追加トッピング、味付け(濃い、薄い等)等も全て記録に残ります。

そして何より、高級店でなくてもどんなお店でもこのようなオペレーションが可能になるということです。

以前は支配人がいるようなお店でしか行われていなかったことかもしれません。

オーナーシェフの頭の中だけに全て入っていた情報かもしれません。

もしくは料理長の頭の中だけかもしれません。

料理長が退職した場合はそのデータは使用できなくなるということです。

それは経営リスクでもあります。

モバイルオーダーシステムや予約システムは高級店には馴染まないという考える方もいます。

果たしてそうでしょうか。

店側の作業をお客様に移行するということではありません。

お客様へのよりよいサービスの為にデータ管理を高度化してデータ精度を高めるということです。

その考え方に高級店とそうでないお店の垣根はありません。

そういう時代が来ているということです。

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