宵々山さんぽ

初めまして、 「宵々山さんぽ」 と申します。 昭和30年生まれの 前期高齢者。 この…

宵々山さんぽ

初めまして、 「宵々山さんぽ」 と申します。 昭和30年生まれの 前期高齢者。 この春退職した 新米主夫です。 日々の家事(カジ) そして思いつく故事(コジ) などを 「カジコジ日記」として綴っていきたい と思います。 よろしくお願いいたします。

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最近の記事

「まほちゃんち」図録

2004年水戸芸術館で行われた 島尾伸三 潮田誉久子 しまおまほ 親子3人による展示会の図録です。 しまおまほの漫画やエッセイ またスチャダラBOSEの「明日に向かってすてろ!!」 などで、 この不思議な親子に興味を持たれる方も 多いのではないでしょうか。 しかし、水戸芸術館もよくこういう企画を と感心いたします。 興味のある方は是非

    • 「写真時代」創刊4周年記念増刊号

      白夜書房の末井昭氏編集による 荒木経惟の写真雑誌 「写真時代」 創刊4周年記念増刊号です。 セルフ、ウィークエンドスーパーと来て この頃が、スエイ+アラーキーが 最高に乗っていた時期だったと思います。 内容は、まさにアナーキーでスキャンダラス。 「表紙」と「偽少女物語」は この後、小林よしのり氏の最初の秘書となり、 初期のゴーマニズム宣言にも登場する ピャーポこと「桃の木舞」氏。 その後、「噂の真相」がふたりの関係を暴露して 騒動になったり、 本当に波乱の時代で

      • 河井寛次郎作品集「川勝コレクション」(京都国立近代美術館所蔵)

        最近行われた「民藝の100年展」でも、 改めてその力強い魅力が注目された、 陶芸家「河井寛次郎」の作品集です。 京都国立近代美術館に収蔵されている 425点が収録されています。 河井生前からのパトロン的な収集家であった、 川勝氏のコレクションですから、一級品ばかりです。 河井寛次郎という人は、 京都の清水焼の地にあって、 清水焼の洗練とは正反対の、 まさに土塊から湧き、大地が産み出したような 迷いない、 生命力が魅力だと思います。 その作品宇宙は、陶芸

        • ニューウェーブ系雑誌「MARQUEE MOON」vol6

          ニューウェーブ系の雑誌「マーキームーン」 1981年10月発行の第10号です。情報の少なかった当時、こうした雑誌から、新たな流れの音楽を教えてもらっていました。この雑誌は、非常にマイナーで前衛的なものを紹介する一方で、例えば日本のアンダーグラウンドロックシーンのニューアルバムの紹介では、ほぶらきん、灰野敬二、パンゴとともに坂本龍一や千野秀一も紹介するといるというバランスの良さを見せています。それと「天国注射の昼」のレポートが載っているのが、なにか「もうかった」気させてくれる

        「まほちゃんち」図録

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        • あ、これメルカリで売ってしまおう
          23本

        記事

          改築前の「目黒雅叙園」を扱った書籍2冊

          訪れる善男善女の足元をさらう 30年代の衒奇性(マニエリスム) 目黒の山に現存した一大奇観の竜宮御殿 改築前の「目黒雅叙園」を扱った 書籍2冊です。 「SUPER ART GOCOO」(1981年1月号)は 西武系のパルコ出版が出していた美術系雑誌。 親に連れられて戦時中からここを訪れていた粟津潔(デザイナー)の 思い出話なども絡めて、非常に読み応えがあります。 もう一冊は、目黒雅叙園の公式写真集(1990年) 110ページ全カラー写真のしっかりとした造本です

          改築前の「目黒雅叙園」を扱った書籍2冊

          澁澤龍彦幻想美術館

          澁澤龍彦没後20年を記念して行なわれた 展覧会(2007年) の図録を兼ねた、 豪華なカタログです。 澁澤龍彦の生前から長く交友のあった 巌谷國士氏の監修によるもので、 澁澤龍彦らしい7つの展示室に分かれて 解説とアート作品が並べられています。 実際の展示会では、当たり前ですが、 豪華なラインナップのほんの 「さわり」程度の展示でしたが、 図録では出版物の威力により、 これでもかという数の作品が 心ゆくまで眺められます。 海外の美術館で「本物」を見て、

          澁澤龍彦幻想美術館

          ジョセフ・クーデルカ プラハ侵攻1968

          2011年、東京都写真美術館で行われた展示会 「ジョセフ・クーデルカ プラハ侵攻1968」 の図録として発行された写真集、帯付きです。 平和だった市民の街に、 突然戦車と軍人が侵攻してくる。 それは「同胞」であるはずの外国人の軍隊です。 抗議の声を上げ、 身体で戦車を止めようとする市民。 戸惑い顔の軍人に訴えかける市民。 やがて市街は炎と黒煙の戦場と化します。 たまたま目の前で起こった一連の事件を、 写真家はカメラに撮影しました。 彼はジャーナリストでもな

          ジョセフ・クーデルカ プラハ侵攻1968

          黒色テント68/71「ショウボート昭和」(喜劇昭和の世界より)

          演劇センター68/71、 通称「黒テント」のレコードです 佐藤信、昭和三部作の真っ只中に作られたもので、 主に「阿部定の犬」と「キネマと怪人」からの 曲が多いです。 「阿部定の犬」では、 クルト・ワイルの作曲のブレヒトソングに 浅草喜劇のような日本語歌詞を載せたのが傑作で、 「あの歌の数々をもう一度聴きたい!」 という方は 多いのではないでしょうか。 ちなみに、この頃、ブレヒトソングを歌ったのは、 ドアーズのジム・モリソン「アラバマソング」くらいだったと思い

          黒色テント68/71「ショウボート昭和」(喜劇昭和の世界より)

          X magazine JAM 特別ゲリラ号

          ※『あ、これメルカリで売ってしまおう』(その14)※ 商品の説明 前に、伝説の自動販売機雑誌「HEAVEN」全6冊 を出品しましたが、 「JAM」はその前身となった雑誌です。 アイドルスターのゴミ袋を盗んで内容物を載せる といったとんでもないゲリラ性を見せる一方で、 「遊」=工作社人脈の知識人の連載を掲載する といった、奇妙な熱気を持った雑誌でした。 「JAM」は10号まで発刊されましたが、 これは、「HEAVEN」に移る過程で出された 特別ゲリラ号になります。

          X magazine JAM 特別ゲリラ号

          日本のパンクロック MUNION SPECIAL EDITION

          ※『あ、これメルカリで売ってしまおう』(その13)※ 商品の説明 これは古書店などでもほとんどみかけることかなく、 かなりレアな冊子だと思います。 内容は、3つに分かれています。 ムーブメントの中核となった人たちの 「インタビューとエッセイ」 76年から81年にかけての、 「ライブやコンサートの年表、写真、証言」 個別107バンド、収録188バンド 執筆者31名による生きた記録 「人名辞典」 総ページ122ページ。 昭和56年発行 編集人の真剣な姿勢と熱意が

          日本のパンクロック MUNION SPECIAL EDITION

          忌野清志郎ファン要注目の「ガロ」1977年12月号

          ※『あ、これメルカリで売ってしまおう』(その12)※  商品の説明 湯村輝彦が表紙の「ガロ」1977年12月号です。 内容的に非常に充実していた頃で、 巻頭で「安西水丸」が二色カラー 「ひさうちみちお」が代表作パースペクティブキッドを掲載しています。 そして、何よりも注目してもらいたいのが、 荒木経惟の「浪漫写真 女友達」 清志郎本人のことはIKとイニシャルで書かれていますが、 「福生パジャマハイツ」「愛媛みかん」「東こけし」 など、 現在の基本資料である「生卵

          忌野清志郎ファン要注目の「ガロ」1977年12月号

          「つげ義春」シルクスクリーンポスター

                  ※『あ、これメルカリで売ってしまおう』(その9)※ 商品の説明 手刷りのシルクスクリーンのポスターです。 厚手の和紙に刷られています。 「夢の散歩」単行本の表紙に使われた絵柄です。 一見して、非常に色が鮮やかです。 床屋のネジリンボウと自転車を持つ人物の後ろ姿。 いかにも「つげ義春」らしい雰囲気を保ちながら、 沈鬱な抑うつ的ムードに流れることなく、 土がむき出しになった山と青空が、 明るささえ感じさせてくれる作品です。 サイズは40×53です。

          「つげ義春」シルクスクリーンポスター

          「ブルース」はこの2枚のCDでOK!

                 ※『あ、これメルカリで売ってしまおう』(その12)※  商品の説明 1枚目は「ブラック・ミュージックの伝統 ブルース、ブギ&ビート篇」 中村とうよう氏選曲・監修による、黄金の1枚。 戦前のいわゆる「デルタブルース」から戦後の「シカゴブルース」まで、豊かな川の流れに身を任せるように、知らず知らずブルースの歴史がたどれます。 しかも、ただ有名な曲が並べてあるわけではありません。さすがはとうよう氏。実に小憎い選曲で、曲と曲とのつながりが素晴らしい! ヘビーローテ

          「ブルース」はこの2枚のCDでOK!

          70年代京都のバンド「香港」のポスター

                 ※『あ、これメルカリで売ってしまおう』(その11)※  商品の説明 70年代後期の京都のバンド「香港」 京大西部講堂でクリスマスに行われた一夜のライブのために作られたポスターです。 京都に「京都落ち」という初期のビートルズに インスパイアされたバンドがありました。 そのガレージ的な演奏は、吉祥寺OZが作成したレコード 「OZ DAYS LIVE」に裸のラリーズなどとともに 聴くことができます。 「京都落ち」解散後、メンバーは「メリケンブーツ」「ダンサ

          70年代京都のバンド「香港」のポスター

          自動販売機雑誌「HEAVEN」

                   ※『あ、これメルカリで売ってしまおう』(その10)※  商品の説明 知る人ぞ知る 伝説の自動販売機雑誌「HEAVEN」 完全なもの4冊に、表紙の取れたもの3冊をお付けします。(この雑誌は多分この7冊で全てだったと思います) アンダーグランドマガジンと名乗るように 過激で異常じみた部分と、 羽良多平吉デザインによる美しさとが同居。 書き手も実に多方面にわたっており、 あの時代特有の匂いが濃厚です。 表紙が取れたものは、 あくまでオマケとしてお考えくだ

          自動販売機雑誌「HEAVEN」

          「phew」ポスター

                  ※『あ、これメルカリで売ってしまおう』(その8)※ これは妻の持ち物。 「売ってもよい」と言うので。 商品の説明 アーントサリー以後、現在も活躍中の 「phew」の80年代ライブのポスターです。 銀の地に黒色の印刷。かなり厚い紙質です。 何しろ古いモノで、表面にシワや軽い傷 裏にはガムテープ跡などあり 正直あまり状態は良くありません。 けれどその分、当時の雰囲気は 濃厚に漂っており、 そういう味わいが好きな方に おすすめします。 ※ 他にも数点の

          「phew」ポスター