いつかまた友達になる日まで

30代半ばを過ぎ、友達と呼べるひとが減ってきた。

コロナ禍の今はそもそも誰とも会っていないけど、その前から子どもがいる友達とは気軽に会えなくなったし、独身の友達ともそれはそれで疎遠になってきた。30代女性って、自由に使える時間とお金、境遇や興味関心が人によってあまりにちがう。仲のよかった友達でも、お互い気をつかって話題をえらぶときもあるように思う。

意図的に疎遠になった友達もいる。私は子どもを授からないかもしれないが、その話はいつか書くとして、それを知っているはずの子がわざわざマタニティフォトを送ってきたとき、距離をおくことをきめた。彼女の配慮がたりなかったのかもしれないし、私が気にしすぎたのかもしれないけど、30代の友情は些細なことですれ違うように思う。

一方で、いわゆるライフステージがちがっても、変わらない関係の友達もいる。そんな彼女のことは親友だと思っているが、じゃあ、仲がいいと思ってたあの子はほんとの友達じゃなかったのかなぁ。あの楽しかった日々はなんだったんだろう。てか、ほんとの友達ってなんや。なんて、いい歳して思春期みたいなこと考えたりして。

そしたら最近読んでいた本に「前と変わっちゃってさみしいなと思うのやめた」「生きてれば変わるのは当たり前。色々変わっても一緒に過ごした時間は変わらず幸せなまま。」というセリフがあった。
そうだね。楽しかった思い出は幸せなままたいせつにすることとしよう。

50代になると、みんな自分の人生で何かしらをやり遂げて、また自然にかつての友達とつながるらしい。今はそれぞれが自分の場所でがんばる時期なんだろう。
必要な人には必要なタイミングでまた会えると信じる。私は何をやり遂げて、誰とまためぐり会うのだろうか。

なーんて、しんみりした記事を9月に書いてなんとなく下書きのままにしていたが、そこから今までの間に、学生時代の友達(二児の母)が久しぶりにお誕生日のメッセージをくれた。別の友達(独身)も、今度ひさしぶりに東京出張だから会おうと連絡をくれた。

もしかして、疎遠に感じていたのは私のなかの問題だったのかもしれない。

私の場合、気軽に会えない距離に住んでいる友達が多い。学生時代と違って、毎日自動的に顔を合わせるわけではない。冒頭に書いた、友達が減ってきたというのもそれはそれでやっぱり事実だと思うけど、気軽に会えないなりに、私との関係をつなごうとしてくれている友達もいる。私もそんな皆と関係を続ける努力をしよう。そう思うようになったアラフォーの秋です。

そんな下書き供養でした。(タイトルは下書きのときのまま。)

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