宿敵がまたとない友　ナイツテイル観劇

ミュージカルの突然歌いだすところが苦手。と昔は思っていた私ですが、ある年に劇団四季の「ライオンキング」を観劇して以来、すっかりミュージカルを愛する側の人間になっています。

先日、ナイツテイルというミュージカルを観てきました。ミュージカル界のプリンス井上芳雄さん、日本のプリンス堂本光一さんのダブル主演。そして旬の女優、上白石萌音ちゃんも出演している。ミーハー心くすぐる演目です。

あらすじは超ざっくりいうと、二人の騎士（従兄弟どうし）が、同じ女性に一目ぼれし、お互いに自分の命を懸けて決闘する、騎士の名誉にかけて！という思い込みで突き進む、シェイクスピアの「二人の貴公子」を原作とした喜劇。

原作は何百年も前の作品なのに、現代にも通じるところがあるところが興味深い。男たちは愛する女性の気持ちではなく自分たちのロマンに従って行動し（しかもそんな自分にちょっと酔ってる）、女たちはリアリスト。でも顔が良いからといって騎士のこと好きになったりする。

あとは、男女のカップルではなく、同性同士の友情・絆のほうが深く描かれているのが印象的。結局男女は永遠に分かり合えない部分があって、「またとない友」は同性なんだろう。それは真実かも。

でもそんな深いこと考えずとも、くすっと笑って、上質な歌や踊り、生オーケストラを楽しむだけで大大大満足な作品でした。

おまけ

この作品で知った演者さん、松野乃知さんというバレエダンサーの方。牡鹿の役なんだけど、本当にまじで鹿なのでみんなに観てほしいくらい。ここだけライオンキングかキャッツって感じのうごきなので！

バレエにはそこまで興味なかったけど、彼のダンスをもっと見てみたいとおもいました。（こうして金のかかる趣味ばかり増えていく。）