見出し画像

言葉の宝箱 0224【誰だって何かを抱えて生きていかなくちゃならないのよ】


『殺し屋ケラーの帰郷(原題:Hit Me)』ローレンス・ブロック(二見文庫2014/11/20)


ルイジアナ州ニューオーリンズ。
殺し屋を引退したケラーは結婚し、
子供も出来てすっかり良き市民になっていた。
新しい仕事のリフォーム事業も好景気で順調だったが、
サブプライムローン問題によってバブルがはじけ、一気に失業状態に。
そんなところへ、身を潜めていたドットより突然電話があり、
殺しの依頼が舞い込んだ。

『ケラー・イン・ダラス』
数年ぶりに訪れた懐かしいニューヨークを異邦人の眼で見ることに戸惑う『ケラーの帰郷』『海辺のケラー』『ケラーの副業』『ケラーの義務』
5話連作短篇集。

・かつての栄光が色褪せかけたところにむしろ安堵を覚えた P10

・あらゆる人間の不幸は
部屋にじっとしていられないことに根ざしている P46

・誰だって何かを抱えて生きていかなくちゃならないのよ P71

・お互いにどんなことでもなんでも話せること。
そういうことができる人が世間にどれくらいいる? P195

・“見て、あのハンサムな男の人。
ひとりぼっちじゃない、どういう事情なのかしら”
でも、わたしを連れていれば、あなたはずっとつまらない男になる。
一緒に行きたいわ P205

この記事が参加している募集

わたしの本棚

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?