言葉の宝箱 1133【作家の人生も事情も人格も価値観も、作品の評価には関係ないんです。小説そのものに誠実さがあれば、おのずと読者に届き、耐性と普遍性は生まれる】

『金曜日の本屋さん④冬のバニラアイス』名取佐和子(ハルキ文庫2018/2/18)

・それは好きとか愛とかじゃなくて、ただの執着です。
執着はエゴです（略）
誰かのエゴを拒絶するには、パワーがいります。
無視したり嘘をついたりして適当に流す方が楽に決まっているんです　P57

・時は有限で、人はうつろう　P96

・作家の人生も事情も人格も価値観も、作品の評価には関係ないんです。
小説そのものに誠実さがあれば、
おのずと読者に届き、耐性と普遍性は生まれるものだから　P97

・強くなければ持てない種類のやさしさ　P115

・自分を損なう人達と、いっしょにいる必要はないんだよ　P137

・拙い計画は姑息な計算と紙一重　P198

・遠いところからの方が見えるものもある　P208