言葉の宝箱 1139【同情をうけると人間が甘くなってしまう】
ラドナー探偵社の調査員シッド・ハレーは
脇腹に喰いこんだ弾丸のおかげで生き返った。
かつて一流の障害騎手だった彼は
事故で騎手生活を絶たれて瞬間から死人も同然だったのだが、
今や胸の中に怒りが燃え上がってきた。
傷の癒えたハレーは競馬界にうごめく黒い陰謀に敢然と挑戦していく。
・不注意だったのは仕事に嫌気がさしていたからである P5
・腹の中の火が消えてからこの世に復帰すればいいのだ P6
・強い相手を過小評価した場合は、不利な立場に立つことになる(略)
防備を怠り、負けるのは必定だ P57
・結婚がどこでうまくいかなくなったかというのは困難である。
表向きの理由が本当の理由ではないからだ P75
・傷跡は古い。治っていないのは心の傷である P153
・憐れみと同情は同じものだとお思いになって?(略)
同情は思慮のある態度だし、憐れみのほうは無作法です P160
・同情をうけると人間が甘くなってしまう(略)
恥辱から回復できないような打撃をうけることもある P174
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