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言葉の宝箱 0523【努力で変えられるものと、そうでないものがある】

『ミーコの宝箱』森沢明夫(光文社2013/9/20)


ミーコは風俗と福祉の仕事を両立しながら娘のチーコを育てるシングルマザー。幼い頃に両親に見捨てられ、躾の厳しい祖母との関係に苦しんだ過去を持つ。苦労の絶えないミーコだが、彼女の特技は毎日一つ小さく光る宝物を見つけること。ミーコの宝箱に入っている、一番大切な宝物とは?
一人の女性の半生を通して、
母と子、人と人の絆を温かく描き出したものが物語。

あとがきに
「ぼくは「母娘の物語にしよう」と思ったのでした。SMをはじめとする風俗の裏側や、介護の現場といった、ぼくの知らないディープな世界を渡り歩いてきた彼女は、しかし、とても明るく礼儀正しく、幸せそうに笑う女性です。そこが、なんだかすごく素敵に思えたし、ある種の強さと賢さでもある気がしました(略)本書を読了後、みなさんの未来がほんの少しでもキラキラして見えたなら、ぼくはとても嬉しく思います」とある。


・わたしは、よく思う。
人生には、努力で変えられるものと、そうでないものがあると。
変えられないもののなかで、いちばん重要な意味を持つものは、
「どんな親のもとに生まれるか」だ P7

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あなたの親はどんな親でしたか
どんな親になろうとしていましたか

あなたはどんな親ですか
どんな親になろうとしていますか


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