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言葉の宝箱 1187【つまらない人間というのはつまらないことで喜ぶと同時に、つまらないことで腹を立てる】

『村上朝日堂 はいほー!』村上春樹(新潮文庫1992/5/25)


・災難の実体というものは、
それが我が身に降りかかるまでは理解できないものなのだ P16

・みんなが同じ考えを持って、
みんなが同じ考え方をするものではないと思う P45

・ノン・フィクションというのは
原理的に現実をフィクショナイズすることであり、
フィクションというのは虚構を現実化することなのだ。
それをどちらかがパワフルかと比べるのは、無意味である P47

・つまらない人間というのはつまらないことで喜ぶと
同時に、つまらないことで腹を立てるものである。
だから僕は
原則的に妙なことで喜んだり感激する人をあまり信用しない P107

・家族全員が疑心暗鬼であったりすると
それはたしかにまずいとは思うけれど、
少しくらいお互いに秘密があったっていいじゃないか。
口に出すべきことと、出すべきではないことを
きちんと識別する能力というのは、
自我の社会化にとってはけっこう重要な能力であるはずだ P117

・ろくに言葉が通じなくても気の合う人間とはちゃんと気が合うし、
どれだけ言葉が通じても気の合わない人間とはやはり気が合わない P139

・人に喜ばれて嫌な気持になる人はいない P158


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