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言葉の宝箱 1132【本は生き物です。たとえ同じ作家が同じテーマを同じ文体で書いたとしても、執筆時期や精神状態が違えばまったく違う作品になる。だから、いくつかの作品だけで、その作家と作品のすべてを悟った気になるのは、もったいないんです】

『金曜日の本屋さん③秋とポタージュ』名取佐和子(ハルキ文庫2017/8/18)


・本は生き物です。
たとえ同じ作家が同じテーマを同じ文体で書いたとしても、
執筆時期や精神状態が違えばまったく違う作品になる(略)
だから、いくつかの作品だけで、
その作家と作品のすべてを悟った気になるのは、もったいないんです P56

・しっくり混じり合うだけが友情ではない P69

・放っておいても物事は流れるべき方向に流れるし、
どれだけベストを尽くしても人は傷つくときは傷つくのです P112

・本とは、とてもプライベートなもの P165

・読書は、人の心の映し鏡 P177

・感情が流れるのは、愛がある証拠だと思います P188

・強制という建前に救われることもある P192

・返品はいまだに苦手な作業に変わりない(略)
「本が泣いている」気がするのだ。
その本を売る努力をもっとできたんじゃないかと後悔する P201

・いいも悪いもないよ。失格も合格もないの。
わたしのお父さんは、お父さんしかいないんだから P241

・はじめから親として生まれてきた人間なんて一人もいないのだ P248



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