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言葉の宝箱 0925【納得できないまま動いた結果は、常に悲惨なものになる】

『BOOS』堂場瞬一(実業之日本社文庫2013/4/15)

メジャーリーグベースボール(MLB)のナショナル・リーグに所属するニューヨーク・メッツは低迷が続いていた。テコ入れのため、ゼネラルマネージャー(GM)に日本人の高岡脩二が大抜擢される。39歳の彼はそれまで、メジャーの数チームで編成を担当しており、その手腕をかわれて、日本人で初めてGMに起用されたのだ。「勝つ野球」のため、高岡は大胆なトレードを敢行。出塁率を重視する「スモール・ベースボール」で好発進したメッツを迎え撃つのは高岡のかつての師でアトランタ・ブレーブスの老練GM、70歳になるアーノルド・ウィーバーだった。グラウンドの裏側で組織(チーム)を率いる対照的な二人のBOSS。その熱い駆け引きの行方は?日本人初のGMによるメジャー制覇は実現するのか?野球小説であると同時に様々なビジネスシーンで応用可能なリーダー論としても堪能できる。


・金を持っているということと、
金の使い方を知っているということはまったく別なのだろう P34

・結果が伴わなければ評価されないのがこの世界 P83

・嘘は言わない。
だが、正直でいれば必ず良いことがあるとは限らないのだ P133

・足搔き、大いに結構じゃないか(略)
野望があるから足搔くんだ P136

・時は流れる。人も変わるものだよ P152

・他人を苦しめれば、
結局自分の首を絞めることになるわけですからね P196

・余韻ほど大事なものはない P207

・試練は――ひたすら我慢するだけの時間は、人を強くする P213

・強い人は、
往々にして他人の痛みや苦しみを理解できないんじゃないかな P261

・どんなことでもいい、
言い出したことを最後まで曲げなければ、それは信念になるんだよ P307

・信頼――のようなもの。尊敬――らしきもの。
そういう態度を見せておけば、下にいる人間はついてくるものだ。
そのために少し頭を下げるぐらい、どうということはない P320

・納得できないまま動いた結果は、常に悲惨なものになる P347

・気合。馬鹿にしたもんじゃない P357

・人間は基本的に、争いごとに勝ちたがる生き物なんだ。
ある意味、醜いことだな。だから戦争が起きる P374

・そんなこと、どうでもいいじゃない。二人一緒なんだから P387


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