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言葉の宝箱 0068【人は弱いですから、いろいろ間違いも起こしますよ】
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東亰バンドワゴンの店主勘一の4人のひ孫達は元気に成長している。
最年長の花陽は中3の受験生。
「医者になりたい」という夢を抱き、勉強に励んでいる。
祖父我南人の影響か、音楽好きの研人は中学1年生に。
図書委員になったり、ギターの練習に打ち込んだり、
充実した新生活をスタートさせた。
同じ日に生まれたかんなと鈴花はもうすぐ2歳。
おしゃべりも上手になり、家族中を和ませる天使のような存在。
そんな中、葉山に住む勘一の妹淑子さんの体調が思わしくない。
家族皆、そのことを気がかりに思い、その一方では家の内でも外でも、
日々大小の事件が起こっては落着。シリーズ第6弾。
『春、林檎可愛やすっぱいや』『夏、歌は世につれどうにかなるさ』
『秋、振り向けば男心に秋の空』『冬、オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ』
4話連作短編集。
・親と子の関係というのは、昔も今も難しいもの(略)
そういうときは単純に考えればいいんです。
優しくすることと、厳しくすること(略)
とはいえ、人間だから悩みますよね。
悩んで、でも笑って。そしてまた悩んで。
その繰り返しで日々を過ごしていくことが、
暮らしているってことです P115
・年寄りが我儘になるのは、
いつおさらばしてもいいように好き勝手やるから P132
・自分の目標を見つけられればしっかりしてくる P162
・人は弱いですから、いろいろ間違いも起こしますよ。
それは誰でも、大なり、小なりあることです。
でも、それに囚われていては、生きている甲斐がなくなってしまいます。
大きな過ちでも、小さな過ちでも、
それを償うためにしなければならないことは同じですね。
しっかりと自分の足で歩いていくことですよ。
周りの人に支えられてでも、それが恥ずかしくても、自分が情けなくても、歩いていかなきゃならないんです(略)
そうしていけばきっといつか、傷は癒えるものです P209
・人ってやつはね、
失ったもんをいつまでも抱えてちゃ
荷物になって重くて歩けなくなっちまう。忘れなきゃならねぇんだ。
自分の中できっちりケリをつけて、そこに置いていかなきゃならねぇ。
そいつが喪の仕事さ P336
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