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言葉の宝箱 0248【人を生かすのは言葉、言葉を生かすのは愛じゃないですか】


『幸せな結婚』小島慶子(新潮社2018/6/20)

スタイリストとして成功する妻を横目に育児に追われる主夫の浩介。
家事も育児も手伝わないラジオDJの夫にいらだちを募らせる恵。
渇いた心を持て余す二人はある日公園で知り合う。
パートナーには言えぬ想いを抱えて都会を生きる
二組の夫婦が直面する男と女の虚実とは?
インモラルで赤裸々な家族小説。

・男は背が高いだけで、たいていの劣等感から自由でいられるんだよ P9

・代わりはいくらでもいる。
ちょっと席を外した隙に、誰かが座ってしまうのだ P13

・人を生かすのは言葉、言葉を生かすのは愛じゃないですか P22

・行かなきゃいけない場所がなくなると、周囲に人がいなくなる P27

・何年も夫とセックスをしていなくても幸せでいられるのは、
生活が安定しているからだろう P46

・夫に若い愛人がいても好きに使えるお金さえあれば、
人生を楽しむことができる P59

・社会から必要とされたい P101

・無防備な女たちが、たぶん一番可愛い。
裸になれば、みんな素直な女の子なのに P104

・自立の三要件は“ぶれない”、“めげない”、“意地をはらない”(略)
自分が何を信じているかを分かっていて、
他人の言葉に左右されず、しなやかに変化することができる、ってこと。
この三要件は、ビジネスでも、プライベートでも役に立つ P159

・母親の愛情に恵まれずに育った子どもは、不幸だよ(略)
いつも寂しい思いをして育った子どもは、まともな大人にはなれない P179

・誰かに無条件で信頼を寄せられるのは怖い。
私はそれに応えられるような立派な人間じゃない P206

・幸せになりたいって思っちゃいけないの?
はたから見たら滑稽でも、こっちは必死に生きてるんだよ。
とるに足らないようなことでも、一大事なの。
いいじゃん、ダサい夢語っても。
勝手に笑わせとけばいいじゃん。違う? P231

・老後は、
多少のお金さえあれば見飽きた顔でも一緒に暮らせるのだろう P237

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