【MV考察】スキズMixtape:OHの尊さを胸に刻みたい。
未だかつて、こんなにエモーショナルなMVがこの世に存在しただろうか??
もしあるとすれば、BTSの花様年華だったと思う。
しかしその前提を今年6月に公開された、あるアイドルグループのMVが覆した。
そのグループの名は、StrayKids
彼らの新しいデジタルシングルかつ、Mixtapeシリーズとして「Mixtape:OH(애)」が去る6月に公式から公開され、全私に衝撃が走った。
2020年の神メニューからスキズを推し始めた新参STAYながら、実はMixtapeシリーズが一番好きな私。
中でもパボアラが大好き過ぎてMV見るたびに胸が苦しくなる勢としてはこのシリーズの新曲はまじで待ちわびていた。。。
この記事では是非、私を含めた全STAYが愛してやまない、Mixtapeにおける尊みポイントを紹介したい。
※個人の見解と嗜好が大いに含まれています。
実はこれもっと早く書きたかったんですけど、私生活の忙しさと記事に対する熱量ありすぎて中途半端に書くことができず、公開から4か月後かつカムバも終了した今公開するという失態・・・
気を取り直して、早速本題に行ってみよう!
Mixtapeとはなんぞや
ということで。
“Mixtape Project”は、方向性を失い、悩みにはまってしまった人々のストーリーを「Stray Kids」の音楽で表現するプロジェクト。 2019年12月に発売された「Mixtape : Gone Days」を皮切りにスタートし 、その翌年2020年3月25日にその続編となる「Mixtape:バカでもわかる(바보라도 알아)」が発表された。そんなMixtapeのMVには、StrayKidsのメンバーたちによって悩みや葛藤、美しい瞬間など、青春におけるさまざまな描写が散りばめられている。
ちなみに前作のパボアラの推しビジュは圧倒的にイエニちゃん。
健全な学生生活を真っ当したけど、こんな美男子には一度も出会えなかったよ、私の人生。
これはSTAYの間でされている憶測なんだが、パボアラのMVは一見イミノとヒョンジンの一人の女の子をめぐる三角関係と友情の話に見えて
実はイエニちゃんが見ているのがヒョンジン。。。という神要素があるんですよね。(あくまで憶測)
たしかに青春時代の葛藤やら迷いやら悩みを描くのであれば、ひと括りに「男女の恋愛」のみを切り取るのは違和感ありますしね。
世の中にはいろんな価値観や感性やらを持った人がいて、誰を好きになるのも自由ですから。
そういう細かな部分に隠されている意味やストーリー性があるところも、「MixtapeProject」の大きな魅力だったりする。
あれ、このnote何のために書こうとしたんだっけ?
そうだ、とりあえず今回公開された「Mixtape:OH」の良さを語るんだった…パボアラ好きすぎて脱線しかけた。
(気を取り直して)
「Mixtape:OH」の素晴らしさを上げ出したらこれもまたキリがないので、Twitterでもだいぶ話題になってる
・MVの描写のエモさ
・歌詞の深さ
この2点に絞って、語りを展開していこうではないか。
魅力①MVの描写がエモすぎる
Mixtapeの最大の魅力、それは多くの伏線要素とストーリー性がえげつないMVにあるといっても過言ではない。
先述したパボアラしかり、まず最後まで見た後に
「ちょ、わかんなかったからもう一回見せてくれ!!(誰もダメとは言わない)」
と一度見ただけでは回収しきれない細かい設定がこれでもかというくらいに散りばめられている。
スキズMixtapeに出会う以前の私のように
「BTSの花様年華以外勝たんやろ!!!!」
と思っている皆さん、とりあえずそこに正座してください。
まじでエモいですからスキズのMixtapeは(何回言うんだ)
とりあえず今回のMVの中でもベストエモいシーンを断腸の思いで3つ選びたいと思う。
①イエニが連絡しているのがヒョンジン
②イミノのギプスはB Meのときの怪我が原因?
③チャンビンがバス車内で見てるハンとイミノの写真もB Meのときの
その他にも気づいてない回収要素がたくさんあると思うんですが、個人的に気づいてぐっと来た過去のMVとの関連性と、前回のパボアラに紐づいたイエニとヒョンジンのつながりをピックアップさせていただいた。
今回のMixtape:OHは、B Meとパボアラで使われている素材が多く登場しているのと、過去のMVでもよく登場するバスケットボールを楽しむシーン(正確にはバスケットボールを持つ描写?)が使われている。
その中でも今までのMVと違う要素で行くと、メンバーが一緒にいるのは回想シーンだけで、今という現実はみんな一人寂しく、そして今までの日々を思い出して懐かしそうな表情で過ごしている、という点だ。
パボアラは最後、ヒョンジンがイミノと取り合っている?女の子の手を取って、隠していた想いを伝えようと決めた描写でMVが終わった。
そして今回のMixtape:OHの冒頭シーンではみんなで教室のような場所で片付けをしている(そのときに卒業アルバムが写るのでおそらく卒業後に部室を片付けている?)が、そこにヒョンジンの姿はない。
そしてイミノが不機嫌そうにハンから持ち物を奪いその場を去っていく。
その姿を見たほかのメンバーたちは引き留めたいような表情を浮かべながらも、何と声をかけていいか分からずその背中を見送るしかなかった。
このことからも、恐らく本作はパボアラ後の話で、青春の日々を共に過ごした少年たちが友情や恋愛、それぞれが夢や将来への希望(あるいは不安)を描く中で葛藤し、衝突した末にまだ分かり合いきれず、一つの過程を終えた、つまり「卒業した」姿を描いているのではないだろうか。
お互いが存在していれば、バラバラになった自分たちもきっとまたどこかで一緒になれる、そのことをただ願う子(ヨンボギはケーキのロウソクに願い事してる)もいれば、繋がり回復させようとする子(ここがイエニがヒョンジンに電話している描写)もいて、
すれ違う関係を象徴的に表すヒョンジンとイミノの2人は、お互い素直になれず突き離してしまったことを後悔しているようにも見える。
(特にイミノはカレンダーに記念日※正確にはスキズデビュー日※に印を付けているし、ヒョンジンのいないアトリエに向かい付箋にメッセージを書き残している)
あの日に戻りたいけど、戻れない、だから前を向いて進むしかない。ただ、信じていればきっと何処かで会えるよね。という、言葉にはできないけどお互いを許し、これからも一緒に歩んでいきたいという気持ちを抱えながら、あの頃の幼かった、いや、今もまだ幼い自分たちを受け入れながら、少しずつでも大人になろうとしている。
今回のMixtape:OHのMVでは、そんな少年たちの様子が儚くも美しく描かれている、素晴らしい作品ではないだろうか。
魅力②歌詞が深すぎる
まずOHとは韓国語で打つと「애(エ)」となり「子供(幼い子)」という意味になる。
実際にサビ部分はこうだ。
君のその手を握ると しきりに僕が幼く見える
僕をそんな風に見ないでって 僕らしくなく甘えてしまう
君と両目を合わせてもう一歩君へ
計画を立ててみても相変わらず君の前に立つと
僕は子供だ
(引用元:https://www.hellokpop.site/entry/StrayKids-Oh-lyrics)
一回叫ばせて、
なんだこの素晴らしい歌詞は!!!!!!!!!
語彙力大無視で言わせていただくと、大人になりきれない少年たちが大切に思う人たちの前で本当は素直になりたくて、でもいざその人を目の前にすると自分の未熟さを感じてしまい、思ったように上手く言葉を伝えられない。。
そんなもどかしさがヒシヒシと伝わってくるではありませんか。。。
どんな感性を持てば、誰もが人生の中で一度は経験したこの言葉にならないもどかしい感情を、素敵な歌詞に乗せて歌にすることができるんだ。
天才すぎるぞストレイキッズ。
そしてこのサビに加えて歌の最後の締めくくりはこうである。
愛の前では子供だ
マッ????????!!!!!!!!!
(深呼吸)
そうなんですよね、「愛」ってこの世できっと一番難しく形容しがたい感情ですよ。。
おそらくこれも前作のパボアラと繋がる要素なんじゃないかと(勝手に)思っていて
当時イミノとヒョンジン、そして伏線要素としてイエニや他メンバーとの友情も含めて、あの頃は自分の感情や想いを隠すことができなくて、相手のことを考えず行動してしまったり、衝動のままに言葉を発してしまっていたけれど
『それって本当に、相手のことを「想って」いたんだろうか?』
と、今回のOHではそれぞれが過去を思い出しながら自問自答しているように聞こえて仕方ない。
それぞれが後悔と、また一緒に笑い合えるという希望を持ちながら、まだ大人になりきれないありのままの自分を受け入れて歩み寄ろうとしている歌詞と、それに連動するMVの描写があまりにも切ないのだ。
ぴりたんの回想シーン
たぶん、この時に戻れますようにってお願いしてるんだね…健気すぎるやろ…
イミノがここでヒョンジンのいないアトリエを訪れて付箋と、冒頭でハンを振り払って持って帰った荷物におそらく入れていた、卒業証書みたいなのを置いていくんですよね…
そして絵に貼られたイミノからの書置きを見つけて「フッ」と笑うヒョンジン。
この描写から下記の歌詞を解釈すると
君と両目を合わせてもう一歩君へ
→君とまた仲良くしていたあの頃に戻るために会って
計画を立ててみても相変わらず君の前に立つと
→素直に謝ろうと言葉を選んでみるけど、いざ君を目の前にすると
僕は子供だ
→僕はまだ自分に素直になれない
っていう意味なんじゃないかな??!!!って思うんですよね!!!
大丈夫そ???!!!!!!!(落ち着け)
みなさん、、生きてますか…
私は自分で解説してて、尊死してしまいそうです。
と、まぁいろいろと憶測を交えながらMixtape:OHの素晴らしさについて書き散らかせていただきましたがいかがでしょうか。
まとめると、このような細かい設定や描写をふんだんに取り入れ
その①MVがエモすぎる
その②歌詞が深すぎる
に加えて、これをメンバーたちが自主制作で手掛けている点も、彼らの音楽に共感してしまう一つの理由なのではないかと思う。
軽く文字数4500くらい超えてて自分でも引いているし、大変まとまりの悪い内容となっておりますが、読んでくれた方に少しでもStrayKidsの魅力が伝わり、また私の感動にも共感してくれたら幸いでございます。
ちょっと気合い入れて書きすぎた故に最後燃え尽きるような形で終わりますが。。。
またこんな感じで、歌詞考察やMV考察もできたらいいなあ・・・
終わり
追記
なんとこのMVの続き(と思われるシーン)が、NOEASYのアルバムに収録されている「The View」のラストに・・・
こ、このぴりたんが持っているケーキはもしかして???!!!
OHで出てきた、ぴりたんが永遠にお願い事していたケーキと同じじゃないか!!!( ;∀;)号泣
OH内では一人でケーキを持っていたけど、The Viewのほうではしっかり7人のメンバーみんなに囲まれていて幸せそう。。。ヨンボギヘンボギ( ;∀;)
このシーンでちょうど流れる
「どこに行っても大丈夫」
という歌詞は、まさにデビューから今までいろいろなことがあったキッズ達が決意を新たにして、この先も一緒にメンバーと歩いていくことを表しているような気がしてならない。
伏線回収えぐすぎるでしょう、オタクをどうするつもりなんだ!!
きっとぴりたんの願い事は「みんなでずっと笑っていられますように」なんだろうな!!!本当によかったね!!
大変なことや辛いことがたくさんあると思うけれど、こうして想いを歌詞や曲に込めて表現してくれることがファンとしては本当に嬉しいし、
”I like The View right now(今見ているこの景色が好き)”
と言ってくれるキッズ達を、これからもそういい続けられるように支えていきたいと思った次第です。
改めて終わり