死霊と乳と盆踊り。ときどき私。
そう、それは風の強い夜だった。
予報外れの冷たい雨が降り始め、吹き付ける風がオカルティックな悲鳴を存分に撒き散らしていた。
今日だってまた眠れない。数少ない友人たちに比べれば、私のもてあます時間など何十倍も多いだろうに、なにかに追われるように焦っている。
これは映画史上稀にみる最低映画
の感想である。
ネタバレもくそも無いと思うのだが、一応、ネタバレ注意。
プロローグ
湿気じみた暗い墓場で、この映画の語り手クリスウェルこと夜の帝王が目覚める。
夜の帝王は、カンペ丸読みで目を走らせながら話し始める。
「この話はすごく怖いぞ」と。
↑ 夜の帝王
売れない小説家ボブと、その恋人シャーリーは小説のネタを探しに夜の墓場へ行くも、運転を誤り車ごと茂みの中へと転落してしまう。
車外へ放り出された2人は衝撃によって気を失う。
その頃、墓場では夜の帝王とそのツレの女である闇の女王が死霊となった女を踊らせ、宴を開いていた。
画像では分かりにくいが、夜の帝王はまるで酒を呑んだように顔が真っ赤だ。
本当に呑んでいるのかもしれない。
1人目
炎を愛した女
乳の大きさ 小さめ 乳の先は尖っている。
赤いドレスを脱ぎ捨て赤パン一丁で踊る。
音楽にのってダラダラと踊る。
1人目の女は退場する。
意識を取り戻したボブとシャーリーは怪しげな音楽のする方へと向かっていく。
2人目
厚化粧の女
乳の大きさ 小さめ 乳首は劇中一ピンク色
しっとりとしたクラシックに、女は扇状的に踊る。
音の出どころにたどり着いた2人はそのまま草むらに隠れてその奇っ怪な宴を覗き見る。
↑ ボブとシャーリー
いきなり妖艶で派手な曲になる。
厚化粧の女が骸骨に向かってしきりに乳を揺らしていたのがどうも気になった。
2人目の女は退場する。
3人目
黄金のなんとかの女
乳の大きさ そこそこ
1人目同様、全体的にツンと尖ったロケット型の乳。
私はこうゆうの嫌いじゃない。
ちなみにボブの彼女であるシャーリーは、この黄金女の役も演じている。つまりシャーリーが脱げば黄金女そのままの乳が出てくる。
途中、男二人が女に黄金の金貨(のようなもの)を振りかけるシーンがあるのだが、まるでプラスチックのように軽い動きで跳ねていた。
不眠症の私は、森谷孝行探検隊シリーズの転がる岩を思い出した。
その後黄金女は、2人の男にやんわりと連れ去られ、沸騰した水のなかに入れられてしまった。
するとなんということか、女は全身黄金の体になって現れた。
不眠症の私は、遠い昔どこかで見た金粉AVを思い出した。
そう字幕が流れると、ボブとシャーリーは夜の帝王と闇の女王に見つかってしまう。
闇の女王「まだ生きてます」
夜の帝王「いずれ死ぬさ」
ボブとシャーリーを墓にくくりつけ、闇の女王はこう言う。
「猫を愛するということは、猫になるということ。」
2人の観客を招き入れ、4人目の女が登場する。
4人目
タイツの女
乳の大きさ そこそこ 少し垂れている
今までとは打って変わって軽快な曲が流れ、
ヒョウ柄のタイツに乳と尻を露出させた女がケツを振る。
夜の帝王が「猫はムチで打たねば」と言う。
どうやら猫であるらしい。
4人目の女は退場する。
この頃にもなると、時刻は深夜3時を過ぎていて「また今日も睡眠薬を飲めないな」などと私は思う。
5人目
オレンジドレスの女
乳の大きさ 小さめ 乳輪も小さめ
私はどちらかと言うと大きいほうが好きだ。
夜の帝王が「奴隷女が拷問を受けているのを見るのは好きだ」と言う。
どうやらSであるらしい。
5人目の女は退場する。
シャーリー「どうするの?」
ボブ「分からない でも諦めるな」
「何とかなる」
私もこの精神でなんとか急場を凌いできた。
6人目
赤いドレスの女
乳の大きさ 小さめ
1人目の女に似ているような気もするが、あまり深くは考えない。
闘牛でも始まりそうな勇ましい音楽とともに踊る。
どうやら夜の帝王は気に入ったらしい。
6人目の女は退場する。
7人目
セーシェル国旗のような服を着た女
乳の大きさ 普通
コイツはすぐ脱いだ。
近くのガラガラヘビが激しく反応する。
妙にカメラ目線が多かった。
踊りを見ていたミイラ男がヘビの思い出話をする。
それを聞いた友達のオオカミ男が吠えた。
どこに吠える要素があったのだ。
どうやら夜の帝王はこれも気に入ったらしい。
7人目の女は退場する。
8人目
ウェディングドレスの女
乳の大きさ 普通
やはりウェディングドレスは脱ぐのに時間がかかったのか、そこはカットされていた。
一番楽しそうに踊っていた。
その笑顔には思わず夜の帝王もニッコリ。
8人目の女は退場する。
9人目
ゾンビ女
乳の大きさ 小さめ
いきなり裸で登場した。
黒パンツ。
闇の女王「陽が出るまえに終わらせねば」
夜の帝王「時間などいつでもある お前も楽しめ」
10人目
最後の女
乳の大きさ 普通
もう10人もやっているので、さすがに煙の量が多い。
あと途中ピントがズレたりカメラが大きく揺れる。
いきなりどうしたカメラマン。
疲れたのか。
エピローグ
その後なんやかんやあって闇の女王がシャーリーを殺そうとするも雑な朝日が射し込んできてなんとか2人は助かった。
シャーリー「愛してるわ」
ボブ「俺もだ」的なことを言った。
画面が暗くなって、カーテンが光る。
あぁもう、朝なのか。
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