見出し画像

コース、カウンターのみの焼鳥店「焼鳥 橘」さんで一献

 2021年11月にオープンされた、希少な高坂鶏を専門に扱う、完全予約制でコースのみ、カウンター席のみの「焼鳥 橘」さんにうかがいました。コースは「高坂鶏お任せコース」¥9,500円(税込10,450円)一択ですが、鶏刺身ありかなしかで選ぶことができます。

京都市役所近くのビル1階にあります。

エレベーターを降りると短い通路とお店のみ。お店は開店時間になると扉があくようで、5分ちょっと前についてしまったら開いておらず、知らずに扉をひいたら「ごっ!」となってしまい、恥ずかしかったです。。。

気を取り直してお酒のメニュー

日本酒は別リストということで、早速別リストをいただきます。

日本酒メニュー

京都のお酒は2種ありますが、ちょっとトリッキーというか、直球勝負ではないというか王道とは違う味わいかしらと。最初は軽め、すっきりめがいいので、この中では常山かなとそちらにいたしました。

ナプキン、焼鳥とりのフォーク?も完備
福井の常山

「ふくい」の一発変換が「腹囲」になる小太り中年。
そこはそれ。
イケメン蔵元杜氏によるお酒は、きりりと引き締まった味わいに程よいボディ、力強さがあり、焼鳥によくあう酒だと思い升。

。。。

と言いながら、焼鳥が出てくる前に呑みほしてしまうんですけどね。。。

器もいちいち素敵でした
ジャバはクラフトおビアを

自分の太い指だとうっかり脚を折ってしまいそうで、どきどきする細さです。

京蕪と鳥味噌

突き出しは生の京都の蕪にちょっと甘めの鶏味噌を添えて。

腿の炭火焼

ぱりぱりの塩に加え、お醤油も出てきたのですが、塩と山葵で美味しくいただいたしまいました。山葵もおろしたてで香りよいわ~。これだけで呑めちゃう。酒が。

本日のお肉

焼く前に見せてくださいます。

秋田 雪の茅舎 純米吟醸生 

これまた器が素敵でありました。透明感あって甘い、甘露な味わい。程よい軽やかさと酸味があるので甘ったるくはありません。

焼鳥は全て煮大根の上に出されます

大根は最後に調理するので食べないでくださいねと注意されるのですが、何度も食べてしまいそうになるの巻。

ふっくら

美しいので横からの図も。部位の説明もしてくださるのですが、えー、、、メモをとらなかったのでわかりません。皮ぱりっ、肉汁じゅわ~。塩も酔い塩梅で鶏の旨味、甘みが感じさせられました。塩味というのではなく、旨味、甘みをひきだす塩。

鬼おろし

口直しで出てきます。鬼おろしの追加料金はありません。追加料金あるかしら、、、と恐れて注文しなかった人はわたくしです。

ささみ

今まで食したどのささみとも異なる食感、焼き具合でした。レアっぽいのとでもなく、しっかり火が通っているのにぱさつかず、口の中でふわふわっと消えていきそうでありました。ささみ苦手ですが、美味しかった!

このビジュアルに、どぶろっくって言う人いるかしら、と思った人がいたのはここだけの話です。意味が分からない人は分からないままでいてください。

腿ねぎ巻

脂の肉厚なこと。しかしそれらが全くくどくなく、ぱりっと皮の食感の後、じゅわっと肉汁となって消えていきます。

山口 大嶺

きゅーっ!と日本酒が止まりません。出てくる度に酒器が異なるのも、頼んで楽しいところであります。ほんのり甘めですが、

たれ

それがたれ焼きとがぷりよつ。ええ、例によって説明をメモしていないので部位が分かりません。

横から見た図

胸でないことは確かですね。ええ、でしょうねという声が聞こえてきます。

タレが甘すぎず、お肉はふっくらジューシーでありつつ噛み応えもあり、美味しゅうございました。

胸の炭火焼

柚子胡椒は自家製で香りよく、お肉が美味しいのは言わずもがな。

茶わん蒸し

卵が濃厚、かつタレが入っているのかほんのり甘めでプリンのようでありました。

厚揚げ

これまでに焼かれた鶏の脂、タレが程よく染みてこれまたお酒がすすみます。

ワインリスト

ボトルワインの値段が銘柄、お店の感じからするとお手頃価格なので、複数人で行かれる際はワインはグラスではなくボトルで頼んだ方がお得だと思い升。酔い銘柄もありますし。

茄子

まるで揚げているかのようなとろけ具合。とろとろ。

赤ワイン

茄子には赤ワインをば。

つくね

こちらのつくねも、ささみ同様どちらでもいただいたことがない食感でした。一口齧ると、あわわ、、、と慌ててしまう、小籠包のような肉汁っぷり。熱くても一口で食べた方がいいと思い升。肉汁たっぷりなのに肉肉しいというよりは、ふわふわ、かつとろける食感でした。

脂のしみた大根

っと食べたところで大根を見ると、何とも美味しそう。うっかり食べそうになり、いけない、いけないと我に返ります。

ミニトマト

一口サイズなのでミニトマトとも一緒に口に入れることができ、口内調理。

そこに秋田の花邑をきゅーっと!

トマトの甘みとがぷりよつ。

手羽先

骨がなくて食べやすく、カリッとじゅわっと。花巴がとまらないわ。きゅーっと!

。。。

森伊蔵をロックで。

せせりともろみ

歯ごたえもよく、もろみの甘みが芋焼酎の香り、甘みとあわせてご機嫌。

しめじ

しこしこ歯ごたえ。これまた鶏の旨味がしみており、さながら鶏脂でのアヒージョのよう。

大好きであります。表面ぷりっと張りがあり、ぷつっと弾けるととろける中身が飛び出してきまして、ああたまらない、ああ止まらない。酒が。

コースの串最後

この後、お好みで追加(追加料金)がありますが、お腹いっぱいでしたのでいただきませんでした。

お漬物
念願の大根

ここでようやく大根。一度下げられ、炭火で焼かれて再度供されます。味がしゅんでいるやら香ばしいやら。くーっ、これは熱燗ですな!

〆の親子丼は米抜きで

タレが使われているのでほんのり甘めの優しいお味でした。卵黄も美しいわ~。

鶏スープ

酔いお出汁で温まります。デザートは果物とヘルシーで、最初から最後まで楽しむことができました。丁寧な接客ですが、恭しすぎず。気さくな感じですが、気さくすぎることもなく。程よく感じの酔い接客で極上の焼鳥をいただくことができます。京都で焼鳥食べたくなりましたら、お勧めです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?