見出し画像

私が大好きな余市とエコビレのこと

みなさんはじめまして、おはぎと申します。
(もちろんあだ名ですがほぼ本名になっているので、最近は初めからおはぎと名乗っています)
食べることが大好きな北海道大学農学院の学生です。普段は農業経済について学び研究しながら、北海道各地の生産者さんのところへお邪魔し、農作業を一緒にさせていただいたりお話を伺ったりしています。

今回は中でもよくお世話になっている余市町の、余市エコビレッジについてお話しします。

余市エコビレッジのこと
「余市エコビレッジ」とは、
持続可能な暮らしと社会の実現を目指すNPO法人
「北海道エコビレッジ推進プロジェクト」が
北海道余市町に設立した、実践と活動の場です。
オンラインカレッジなど全国へ向けた発信もしています。

ここには「何かを変えたい」と思った
生まれも年齢も職業も多様な人々が集まり、
共同生活やセミナーを通して仲間を見つけ、課題に取り組み、
暮らしや社会へと結び付けています。

画像4

余市エコビレッジとの出会い
私がここを初めて訪れたのは、2018年のよく雪が降っていた日のこと。
代表の純科さんがサークルへ講演に来てくださった際、「今度の土曜日に料理教室があるよ」と教えてもらったのが始まりでした。

食べることも料理も大好き。
しかも余市には行ったことがない。
「余市にはどんな美味しいものがあるんだろう!!!」
完全な食い意地からの「初エコビレ」でした。

エコビレでは、暮らしの中の実践から
社会全体に対する行動まで、
様々な学びのプログラムを行っています。

画像4
トマトを収穫して
画像4
画像10
ソースやケチャップにしたり
(自給自足のエコビレでは大切な保存食)
画像4
高校生向けの体験とディスカッションの研修を行ったり

大好きな食を入り口に活動に参加するうち、
たくさんの人とつながり、
食に対する視野も広がりました。
そして、様々な社会問題に対する考え方も変わりました。

大きな問題と小さな自分
環境問題はエコビレがもつ大きなテーマの一つ。
しかし私は見て見ぬ振りをしてきました。
問題に対する自分の存在のちっぽけさからです。

画像5

2005年の「チームマイナス6%」プロジェクトを覚えているでしょうか?
日本が京都議定書で掲げた「日本国内の温室効果ガスの排出量を1990年と比べて6%削減すること」を達成するための国民的プロジェクトです。
小学生だった私は「このままじゃ地球やばいん!?」とすぐにのっかり、示された6つのアクションを真面目に実行していました。エアコンの温度を逐一チェックし、蛇口を目ざとく閉め・・・

しかしいつしか2つのことに気づきました。
自分の行動が及ばない範囲があること。
人を変えるのはとても難しいこと。
「たった1人が一生懸命になってもこんなでっかい問題どうにもならへん」
そんな空しさを感じ、
環境問題に対して目を背けるようになりました。

あれから約15年。初めのころ
エコビレの活動の中でも関心があったのは食で、
環境問題に関してはそれほど積極的に参加したい
と思っていませんでした。

余市エコビレッジで変わったこと
しかし様々な活動に参加するにつれ、
大きすぎると思っていた環境問題と小さな自分とのつながりや、
日々の生活で出来ることを発見しました。

例えば毎日の食事。
エコビレではいらなくなった布の切れ端で
汚れをぬぐってからお皿やフライパンを洗っています。

画像6

水につける前のたった10秒、
これだけでも水の汚染や使用量を減らせる。
家でもやってみたら、洗い物の時間も排水溝の汚れも減りました。

諦めてしまった小学生の頃を振り返ると、問題解決=我慢だと考えていました。
そりゃみんな楽しくない。

大切なのは
等身大の暮らしの中で出来るかどうか、
だったのです。

「出来ることから始めてみよう!」
という言葉をよく聞きます。
「このままで良いのかな」
と不安な話題を目にして思ったりもします。

だけどやり方がわからなかったり、
大きな社会の問題に対して、
果たして影響があるのかとためらったり。

そんなもやもやをみんなでどうにかしよう!
というのが余市エコビレッジ。

やり方がわからないなら教わってみる。
問題が大きすぎると感じるなら、
なるべく細かく具体的に考えてみる。
大切なのは
「少しでも行動してみること」
「自分事として捉えること」
だと学びました。

画像7

このnoteのこと
余市エコビレッジでは、活動を周囲のみなさんに伝えていただくアンバサダーを募集しています。

アンバサダーになっていただいた方にはギフトをお贈りしているのですが、
エコビレで採れたものを使用したオリジナル加工品や、余市の仲間たちがつくった余市特産のフルーツ、ワインなどなど、
美味しいものばかり。

冒頭でも書いたとおり、
私は食べることが大好きです。
エコビレに通い続ける理由のひとつが、
余市とエコビレの「食」が大好きだから。
エコビレの食事は「ローカルルール」を導入し、
なるべく地域のものを食べるよう
心がけています。
だから余市のよく知っている生産者さんのものが食卓に並びます。

画像8
ある日の夜ごはん。
余市の農家さんが作ったほうれん草やりんご、ビーツ、お裾分けの鹿肉に物々交換のお米で、冬でもこんなに色鮮やかな一皿。

その「作り手を知っている」状態の食事は、
なんとも心が満たされるのです。
(未だ上手く言語化できず、エコビレでもよく話題になるのですが・・・)

だからアンバサダーとして余市の食を受け取ってくださった方々に
素敵な作り手の方々を知っていただけたら、
そして初めましての方々にも
エコビレと余市のことを知ってもらえたら、
私の大好きな余市とエコビレの食がもっともっと広まるんじゃないか?!

そんな思いでこのnoteでは、
エコビレッジの暮らしや、
アンバサダーギフトに関わってくださっている
余市エコビレッジの仲間を
紹介していきます。

ヒントを得て日々の暮らしで実践してみたり
エコビレッジや余市町に興味を持ったりしていただけると嬉しく思います。
どうぞよろしくお願いします。

画像9