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片頭痛

片頭痛との付き合いは、小学生の頃からだった。
5年生の頃に、頭痛がひどくて、保健室によく行くようになっていた。

頭痛なんて大したことがないだろうと、担任は言っていた。
体育教師で、たぶん、根性でなんとかなるタイプの男性だったのだろう。

けれど、私の頭痛は頭が痛いだけではない。
わずかな光も眩しすぎて目を開けていられない。
頭痛が悪化すると、吐き気がする。

静かな場所で、少し眠ることで、痛みが落ち着くことが多かった。
保健室に入った途端に、楽になることもあった。

今振り返ってみても、頭痛の原因はストレスだったと思う。
担任の男性教師は、私に対してあまり好意的ではなかった。
あの頃の私でも、それを上手に言葉にはできなかった。
なぜなら、「先生の言うことは聞きなさい」と親が言って聞かせていたのだ。

全然、尊敬できる担任でもなかったのだけど。
参考)浮気、体罰、クラス内での差別……etc

小学校を卒業してやっと離れられたのだが。
男性教師は、今も苦手だ。

頭痛の話に戻ろう。
中学、高校も頭痛は時々起こっていた。
思春期に起こるものという情報もあったけれど、大人になってからのほうがよりしんどさは増えた。
頭痛が辛すぎて、すべてのことに億劫になる。ひどいときは文字が読めない。

それでも10年以上も頭痛と付き合っていたおかげで、
表面上は苦しそうにみえないというスキルが身についた。
他の人が体調を崩していても、私は平気そうにみえるらしい。

それで、頭痛で吐き気がすることも、言っても信じてもらえない事態もあった。痛いといっても信じてもらえないなら、もう言わないと思ったりもした。
言った相手は、ちょっと痛いと大騒ぎしたりするので、
世の中は上手に外へ感情を伝えられたものが、勝つのだと思う。
皮肉。

現在も、頭痛はたびたびやってくる。
いつになったら終わるんだろうか。

人生の終わりまで、やってくるのだろうか。

それは、ちょっと、嫌だな。

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