Black Lives Matter 映画集

アメリカの全歴史通して現代でも根強く残る人種差別とそれを取り巻く人生を描いた作品を紹介します。

総合編

アメリカに根強くのこる人種差別を総括的に解説するドキュメンタリー作品

13th -憲法修正第13条-

プレゼンの構成に一番参考にしたドキュメンタリー作品。
わかりやすく制度的人種差別について解説し、BLM運動の動機とメッセージを伝えてくれる。

私はあなたの二グロではない 

アメリカ黒人作家の代表ともいえるジェームズボールドウィンの文献を映画化したもの。彼はMLK牧師、MALCOM X等と深く関係を持っていた。
そんな彼が見た1960年代の公民権運動をリアルにドクメンタリー調で描く。


奴隷制度時代

奴隷制度時代のアメリカとそれを生きる人々を描いた映画

それでも夜は明ける

奴隷時代の黒人を取り巻く環境や扱い。
どの様な生活があったかがリアルに描かれている。

ハリエット

奴隷としての生活から自由州(奴隷制度が存在しない州)へ逃亡。
その後、地下鉄道という奴隷黒人救出の秘密結社に加盟し、歴史的な活躍をしたハリエットという女性の半生を描いた作品。


ジムクロウ法時代

人種分離や人種迫害を法として正式に認めた90年間にまつわる映画。

マ・レイニーのブラックボトム

ジムクロウ時代に大活躍したブルースシンガーのマ・レイニーと彼女を支えるバンド、彼女をレコーディングする音楽業界者たちの1日を切り取った作品。
黒人にとって成功することを夢見る、成功するということはどういうことなのか…

Loving

ジムクロウ法で異人種間結婚を禁じられていた社会で恋に落ち、結婚を夢見る二人と彼らの道のりを切り取った話。

HELP

1960年代前半の白人女性と黒人女性を取り巻く環境を切り取った作品。
メイド(家政婦)として雇われている黒人女性と白人女性との人種格差とフラストレーション等が描かれている。

Green Book

1960年代の南部に向かう天才黒人ピアニストと白人運転手を中心に、その旅と彼らを待ち構える人種差別的困難を描く。タイトルは黒人用の旅行ガイド”グリーンブック”から引用。アカデミー作品賞を受賞。

公民権運動

公民権運動に貢献した活動家、
起きた出来事にスポットライトを当てた映画

グローリー

黒人の正当な選挙権を要求するために
MLK牧師が非暴力的抗議活動の一環として、
アラバマ州セルマから州知事のオフィスまで行進をする。
その間起きる人種間の摩擦やMLK牧師達への妨害等リアルに描いている。

マルコムX

非暴力と共存を訴えるMLK牧師に対して、強硬手段をもってしてでも黒人の尊厳を取り返し、黒人の世界を実現しようとしたマルコムX。
彼の半生と彼の思想を描いた映画。

あの夜、マイアミで

当時から交友の深かった黒人男性4人があるホテルで会合をするその数時間を切り取った映画。ひたすらこの4人が話をする映画。公民権運動中のマルコムX側のリアルな意思や葛藤が会話を通してひしひしと伝わってくる。
活動家:マルコムX
歌手:サムクック
ボクサー:カシアスクレイ(後のM.アリ)
NFL選手:ジムブラウン

ザ・ファイブ・ブラッズ

1970年代、国の為に命を懸けてベトナム戦争を戦っていた裏ではMLK牧師が暗殺されていた。なんの為に戦うのか?
ベトナム戦争に出兵していた4人の黒人退役軍人が当時の記憶を辿りにベトナムに戻る。そこで彼らが思い出すものとは。

ドリーム

19760年台初頭の旧ソ連との宇宙開発競争で大活躍した女性3人のキャリアを描いた映画。NASAの頭脳として宇宙開発を支えたにもかかわらず、ほとんど語られてこなかったこの3人。人種、性別を超える勇気をくれる実話。

現代① (公民権運動後~1990年)

公民権運動後も形を変えながら生活の一部に残り続ける、激動の30年間を起きた出来事や生きた人を描いた作品。

デトロイト

1967年に勃発したデトロイト市内での黒人を中心とした市民と警察の間の抗争、暴動の一連の出来事を映画化。抑圧された市民のフラストレーションがどのように爆発したのか?それに警察はどう対応したのか?最終的には43人が死亡し、1200人の負傷者を出す暴動についてリアルに描いている。

タイタンズを忘れない

公民権運動後の人種分離が撤廃され、白人と黒人が同じ学校に通うようになったアメリカ。人種分離の思想がまだ根強く残る中、とある高校のアメフト部を中心としたヒューマンドラマ。ただのスポーツ映画ではなく、当時のアメリカが抱える問題の縮図が描かれている。

アメリカンヒストリーX

とある白人至上主義コミュニティーで生まれ育った主人公は行き過ぎた行動から黒人を殺害してしまい、刑務所に入る。大量投獄時代の刑務所内で経験したことから思想を改め、刑期を終え出所する。しかし、そこで待っていたのは変わったのは自分だけということ。最愛の弟が逮捕前の自分にどんどん似てくること。社会と仕組みの中で善く生きる術を探す。白人目線で描かれた人種分離の実態。

DO THE RIGHT THING

1980年代のブルックリンを舞台に、とある生活をあらゆる視点でリアルにナチュラルに切り取った作品。そこに平然とある人種問題や経済格差を生きる人々が織りなす物語。オバマ元大統領とミシェル夫人の初デートで見た作品とのこと。
オバマ曰く「本作は全ての人に見てもらいたい。ただ初デートではやめとけ」とのこと。

現代② (1990年〜現在)

現代の人種差別や制度をリアルに描き、今この瞬間にも当たり前のように残っている人種差別問題と戦う人たちを映画。

ボクらを見る目

とある殺人事件が起きた場所、時間に居合わせた5人の黒人少年。不当な裁判や司法制度、世間の彼ら「黒人の少年達」に向けられた目や偏見から無実の罪で投獄され11年間もの間刑務所で過ごすことになる。本人達の証言を元に当時の出来事をリアルに描き切る。

隔たる世界の二人

ある日、突然のきっかけで警官に殺されてしまった主人公は殺された日の朝で目覚め、何回も何回も同じシチュエーションを繰り返す、タイプループもの。
どんな工夫をすればこの警官に殺されなくても済むのか?SFプロットに現代の社会問題を投影する感性に訴えかけるショート映画。

SKIN

白人至上主義、ネオナチの証と誓いとして主人公は顔含めた全身にタトゥーを入れている。しかし本当の幸せへのきっかけを見つけた彼は、全てをリセットして新しい人生を歩むことを考える。しかし、思想とコミュニティーの呪縛が重く彼にのしかかる。

ブラインドスポッティング

カリフォルニア州オークランドで生まれ育った幼馴染の白人青年と黒人青年を中心に現代の人種差別や警察による暴力を描く。同じ境遇である彼らであっても社会は彼らを同様には見ていない。彼らの友情と社会の歪みのギャップが、二人を別の道へと導くのか。

ヘイトユーギブ

学園青春ドラマの中で、若者も例外なく巻き込まれる人種差別的社会の波をポップに描く。主人公は幼馴染を警官に殺されたことから、根深く浸透し切った社会の毒へ立ち向かう。

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