見出し画像

民泊物件をポートフォリオに

資産3分法とか4分法とか言って、資産を3つか4つの違ったタイプのものに分散して投資のリスクを下げる考え方があります。

金融資産投資において、
1.日本株式
2.海外株式
3.日本債券
4.海外債券
の4つに分散しましょう。
その内訳は、各人の投資スタンスによって判断しましょう。
ってあれです。
このアセットアローケーションを決めたら、一定期間それで運用して、時々運用成績を見直して必要に応じてリバランスしましょう。
てな感じです。

最近は、全世界的に債権の利回りが下がってしまい、その多くが投資対象にならなくなったので、3とか4の位置付けが下がったようですが、代わりに金や仮想通貨を少し入れてみましょう、みたいな話になってきたりしています。
仮想通貨みたいに価格変動が大きな投資対象は、過度な割合で組み込むと危険だけど、全体の5~10%程度に抑えるなら、それは有効なアセットアローケーションなのかもしれません。
何倍にも上がる可能性があるわけですし、10%程度なら最悪0になってもあきらめもつくでしょう。

不動産投資は金融資産投資に比べて流動性が低いので、全く同じわけにはいかないと思いますが、この考え方使えると思います。
例えば、90%の投資は住居の賃貸に充てるが10%は宿泊所に投資してみる、といった方法です。
「宿泊所は賃貸物件に比べればリスクもあるけど、うまくいけば高利回りも狙える」ということであれば、金融資産投資の仮想通貨的位置付けでやってみようって感じですね。ただし、あくまでも10%程度のあきらめがつく範囲で、ということです。

実は私、こんな考えで4年ほど前から地方の古民家を再生して宿泊業を始めました。
1軒目は、ある地方都市の主要駅から徒歩圏のもはや住める状態ではない築古戸建てを購入し、再生しました。
旅館として1年運営した利回りは、私が所有する賃貸物件の平均利回りの3倍。
一戸建てだし、手間がかかる割には実額は大きくないし、利回りほどの投資効率は感じなかったのですが、賃貸経営とは違った新鮮味とやりがいがあります。
で、オリンピックもくるし、2軒目と3軒目もそれぞれ違う地方都市に続けてオープン。
でも、投資割合は10%以内に抑えてはいました。

3軒目が最短でAirbnbスーパーホスト認定された翌月に、新型コロナが日本上陸。。
それからの2年間で宿泊業の売上は55%ダウンしました。
でも全体の売上減は最大の月間でも12%程度だったんです。
いまでも大変ですが、いろいろなコロナ融資補助金の申請条件も満たしているので、逆にアフターコロナを見据えて、アクションできており酷いことにはなっていません。

新型コロナの収束も見えてきた今、投げ売り物件が安値で調達できるのであれば、いまのうちに民泊物件をポートフォリオに仕込んでも面白いかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?