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なんちゃって留学 よもやま話22    ~Short trip ストラスブールと少しだけドイツ1

1週間ちょっとのパリ滞在中、ホテルの部屋に荷物を置いて、アルザス地方へ。少し欲張って、ドイツまで足を延ばすことにしよう。

思い立ったが吉日
せっかくフランスにいるので、できる限り色々な町に足を延ばしてみたい、という欲求が増す。パリからすぐ行けるところはどこだろう・・・とガイドブックを見ていると、フランスの右上の方にあるStrasbourg ストラスブールが目に入った。同じアルザス地方のコルマールに住んでいたことのある友人が、アルザス地方は観光にいいよという話をしていたっけ。

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ガイドブックには、ドイツとの国境を歩いて超えることができる、と書いてある。面白そうなのでストラスブールへ行ってみようと思いたち、パリ散策中にみくちゃん(仮)に話をしたら、「私も行きたい」と言う。そこで一緒に行くことにした。

ホテルの予約は出発の前日、オルセー美術館内の公衆電話から。
宿泊先は、ガイドブック「地球の歩き方」で見つけたHotel PAXに決めた。

フランスのドイツ文化圏

Paris-Est 駅 8:57am発の列車でStrasbourgストラスブールに向かう。到着は1:10pmだったので、列車内で軽く昼食を済ませたけれど、駅についてひとまずカフェで少し休憩してから、早速ホテルにチェックインした。

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上の写真はHotel PAXのお部屋。ベッドはダブルのようになっているが、シーツやカバーなどは真ん中で2つに分かれているツイン。これで一泊一部屋350ff(約7000円)、1人あたり約3500円と、安い。

ホテルで、街の地図と、迷ったときにも帰れるようにホテルのカードをもらって、旧市街へ散策しに行く。

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 ※地図内の赤い〇が、ホテルの場所。ここからふらふらと街を歩く。

ストラスブールはドイツ国境に面しているアルザス地方の町で、場所柄、多くの変遷を経て、第二次世界大戦以降はフランス領となっている。
ただ、文化圏としてはドイツに入るようで、もともとここの人たちは、アルザス語というドイツ語の方言を話すのだそうだ。

実際、ここが文化圏としてはドイツだというのは納得できる。華麗・優美なイメージのフランスとは違う。木組みに漆喰の特徴ある建物が素朴で(ただこういう木組みの建築物は、ディジョンにもあったのだが・・・なぜだろう)、質実剛健なドイツに来た感じがする。

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※こんな感じの家々。Pixabayから画像引用。

そして何よりストラスブール大聖堂(Cathédrale Notre-Dame-de-Strasbourg) の、赤い岩でできたゴシック様式の尖塔の迫力がすごい。フランスの、白い岩でできたエレガントな雰囲気の教会とは違う、「圧」のようなものを感じる。

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※上の写真は、懐かしの「写ルンです パノラマ」で撮ったお気に入りの一枚。

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※ストラスブール大聖堂の圧のあるお姿。写真でも感じるこの迫力!実際に圧倒されました。

この大聖堂で有名なのは、からくり天文時計なのだが、私は次のからくり時間まで待てず(辛抱足りません)、その精巧な動きを目にすることはできなかった。私と違って辛抱強い人たちが、時計の周りで次の時計ショーをいまかいまかと待ちわびている。結構な人だかりとなっており、教会の中はかなりの人だった。

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 ※大聖堂内のステンドグラス

物乞いをする子供
そういえば、この聖堂内の椅子に座って神聖な気持ちになっていたところ、男の子が「お金を恵んでくれ」とフランス語で言ってきた。何言ってるかわからないと英語で答えたら、今度は英語で「お金を恵んで」と言ってくる。無視したら、暴言を吐いて去っていた。

まだ小さい子供(小学校低学年くらい)なのに、なんて図太いの(怒)と思いながら外に出ると、大聖堂前のお土産物屋さんの前で地べたに座り、おもちゃで遊んでいるその子がいた。なんだ、楽しくやってるんじゃないの、一体何人からお金をせしめたんだか…。そのたくましさに感心しながらも、現時点であんなだったらなんて末恐ろしいんだ、という感情もあり、ひどく複雑な気分になった私であった。

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※大聖堂前のお土産物屋さんの前にて。男の子はこの店のどれかの前に座って遊んでいた。

冬、この大聖堂の周りで開かれるクリスマス・マーケットはとても有名だ。映像で見たキラキラ輝く感じ、夏とは全く違う雰囲気で、いつかこの目で見てみたい。

マッシュポテトじゃないのね・・・
旧市街を、何の目的もなく、町の雰囲気を感じながらゆっくり歩く。時間を気にしなくていいって、なんて幸せなんだろう。ヨーロッパの街並みはどこも素敵なのだが、この季節の雰囲気は、悲しいかな「観光客だらけ」だ。
途中で、花が飾られたかわいいレストランを発見したので、夕食はここで食べよう、とみくちゃんと話をする。
しばらく町を観光してから、そのレストラン<Le Gruber>に入った。

店内はほぼ満席でがやがやにぎわっている。ドイツ側から来ている人もいるらしく、店内にはフランス語とドイツ語が飛び交う。店員さんたちはみな、フランス語もドイツ語も英語もOKだ。

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<メニュー>  
お値段 チップ代込み 96ff(約2,000円)安い・・・
   ・シュークルート(キャベツの酢漬け。ザワークラウトですね)
  ・レバー入りハンバーグ ホースラディッシュ添え
  ・サラダ
  ・アップルパイ
  ・ビール

私がいただいた食事はこんなかんじ。ハンバーグの横にあった白いものを、マッシュポテトだと思って勢いよく食べてみたら・・・とんでもなく、からい!!
涙目になってひーひー言っていたら、店員の女性が笑いながら、「それはホースラディッシュ(西洋わさび)よ!」と教えてくれた。笑われてはずかしかったけれど、これも楽しい思い出だ。

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※レストラン<Le Gruber>のパンフレット。お店の中はこんな感じで、ドイツっぽい。右の2店舗は系列店らしい。

大満足の食事の後は、おなかをこなそうと、少し遠回りしてホテルへ戻る。道すがら、街灯の下にハンギングバスケットのある素敵な家を発見した。

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ホテルに戻ると、もう11:00pm。シャワーを浴びて速攻ベッドへ入り眠りにつく。
明日はストラスブールを少し見てから、ドイツに足を延ばしてみよう!ということで、おやすみなさいzzz

Short trip ストラスブールと少しだけドイツ2、へ続く・・・


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