見出し画像

事業をつくる、に関わるということ

これまでの人生で買ったデニムの中で、最も高いものである(若い頃の1ヶ月の家賃くらい)、コムデギャルソンジュンヤワタナベマンによる別注リーバイス501がまた壊れた。ベルトのループがとれてしまった。なぜ、ここがと思いつつ、反省した。ベルトをせずに履くので、思わずここを引っ張ってしまうのだ。若い頃からデニムは好きで。高校時代に背伸びして買った501は当時、劇的に似合わなかったけど。この別注モデルは自分に似合っている気がする。

アメリカでのゴールドラッシュの時代、作業着をつくったリーバイ・ストラウスが大成功したというのはよく語られる話だ(恥ずかしながら、孫引きで原典にはあたっていない、すまぬ)。私の作業着だ。

関連して。昨日は「事業をつくる」ということについて考えていた。同級生にしろ、会社員時代の上司、先輩、同僚、後輩にしろ、様々なつながりの人にしろ、私の周りに「事業をつくった」人は多数いる。そんな人の背中をみて生きてきた。ただ、私自身、事業を「つくった」ことは一度もない。「事業をつくる」ことに関わったことはある。会社員時代は新会社立ち上げに、次世代の経営戦略の立案に関わったことがあるし、大学人として新設学部の立ち上げと撤退に関わり、今は学部再編に関わっている。

微妙に忙しいのだけど、こういうときはコンテンツを観たくなるもので。サブスクで山崎豊子『華麗なる一族』の2021年にWOWOWでドラマ化されたバージョンを観た。中井貴一、父親が主人公のものだ。2007年のTBS木村拓哉版は長男が主人公だったが、こちらは親視点。コロナの中、よく撮影したなあと感心する迫力ある演技だった。親子の愛憎の物語でありつつ、実は「事業をつくる」ドラマだ。父親はグループの、特に中核となる銀行の拡大に没頭し、長男は鉄に魂をかける。ところどころ、これからの日本をどうするかというビジョンが語られる。私利私欲を一部に感じつつも、次の時代をつくる熱を感じる。

相変わらず事業をつくる気はない。ましてや、そのリーダーになる気はない。ただ、次の時代はつくろうと思っている。例によって眼の前のことから、今の立場から。

珍しく意識高く投稿してしまった。仕事がたまりまくりだけど、追われずに、追いますかね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?