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都知事選について語るときに僕の語ること

実に久々に、TBSラジオ「荻上チキ Session」に出演した。「都知事選 私の論点」というテーマだった。ZOOMでのリモート参加だったが、チキさん、南部さんと再会できて感激。

番組の台本に、いてもたってもいられなくなり、思わずメモを書きなぐった。このままにするとあれなので、そして、私の書いたものなので、公開する。乱文だが、そのまま掲載する。うむ。

Q:今回の都知事選、常見さんは今回の選挙はどう見ていますか
・正直、怒っている。「これじゃない」感が強い。東京をどうするかという視点がない。
・私はパヨクと罵倒されることがあるが、そんじょそこらのネトウヨよりも愛国心も都を愛する気持ちも強い。ただ、東京をどうするかは大きな議論であるにもかかわらず、「小さい」話をしている。具体的な話とも言えるだろう。ただ、都市は、いつの間にか国際間競争をしていることを忘れてはならない。東京は首都であり、最大の商業都市だ。首都と商業都市が分かれている国もある。そこが一体となった東京の選挙がこれでいいのか。日本の黄昏の象徴ではないか。
・そもそも、私にとって東京は憧れの街だった。幼少期から10代の夢は「内地に行く、東京に行く」だった。累計30年住んだが、東京にはがっかりすることが多い。
・大田区に住んでおり、市川の大学に通勤している。普通に生活していると選挙との接点がない。正直、街で候補をみかけない。
 
Q:常見さんの注目の論点は何ですか。
・小学生の娘がいる立場として、また5年の妊活を経て子供を授かったので、少子化対策、子育てに対する論点が提示されている点は総論、評価する。ただ、「改革」ではなく「改善」で大きな驚きはない。教育に関しても、ごく普通の家庭向け。東京はすでに教育格差社会。ある意味、教育に過剰に手間暇をかけるパワーカップルが現れる中、これらの政策が自分ごとに感じるかどうかという差はあるのでは。
・防災・安全対策が議論になるのは当然だ。
・ただ、東京はどんな街なのか?国民が、世界の人が「東京は◯◯の街だ」という論点が不十分だ。
・(ふれにくいが)自公、維新が単独候補をたてないのはいかがなものか。いや、別に支持はしていない。立てられなかったのだろう、内部の事情からも世論からも(特に自公は)。ただ、政党として腰砕け、弱体化していないかという疑問はある。
・泡沫候補が多いと言われているし、明らかに首を傾げる言動もあるが、たくさんの候補が出ること自体はOK。私は都民と民主主義を信じることにする。
 
Q:常見さんは、ご自身も会社員、フリーランス経験もありますが働き方や就労という論点についてはどう注目していますか?
・世界一働きやすい都市、東京にするという議論を重ねてほしい。
・もともと五輪に向けてテレワークの実験などが行われたこともあった。世界一、ハイブリッドな働き方が広がっている都市にするにはどうすればいいかという議論を重ねてほしい。
・つながらない権利についての議論、テレワークの弊害対策などについても議論してほしかった。たとえば、都営We Workのようなものを多数つくり、働きやすい環境をつくるなど議論できないか。
・フリーランス、非正規にとって働きやすい街→国よりも先行した何かができないか。
・働き方の指標でまず日本一、アジア一、世界一をめざす
 
Q:現在は大学で教鞭を取られていますが(千葉ですが)、学生の選挙への関心についてはどうお感じになっていますか。
・「政治に関心をもて」「都政に関心をもて」と言っても振り向かないが、個人の関心のある社会問題を議論した上で「それ、政治で、選挙で解決できるかもよ?」というとみんな、選挙に行く。政治には関心があるかどうかは別として、若者がこれほど政治に関心が高い時代はないのではと思ったりもする。特に人権、環境、働き方、将来の夢については関心が高い。
 
Q:例えば最近ではご家族では選挙についてどんなお話を?
何度も家族会議を重ねた。東京をどうしたいのか、こんな東京でいいのかという話はしている。また、この人にまかせていいのかという議論も。もっと都知事になるべき人はいるのではという話もする。娘には、その話を全部きかせている。
 
Q:都民がもっと都知事選に関心を持つためには何が必要だと思いますか。
 
都知事、都議の都民離れをなんとかする。
もっとも東京はある意味、地元感が人によって異なり、関心がないことでなりたっている街ともいえる。
こんな東京でいいのかと思う、現状の東京への怒りを、ポジティブに変化させてほしい。
かっこいくて、やさしくて、夢がある街にするという点で、自分と東京の接点を考えてほしい。
また、東京一極集中是正といいつつ、東京は居心地が良いのも事実だ。特に単身女性にとって。働く選択肢、結婚の圧が少ないこと、様々な価値観が許容されることも。もっと東京を好きになるためにどうするかと考えるとわかりやすい。
さらに、東京のダサいところをつぶすという観点もナイスだと思う。
 

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