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【創業エントリ】地方を復活させるHinotoriになる

はじめまして!大﨑と申します。
2月末に熊野古道での宿泊施設事業をする会社から退職して、起業しました!

起業のご報告!


2024年3月1日に起業しました。
会社名は株式会社Hinotori(ヒノトリ)です🔥

この記事はこんな方にお勧めです。

1. スタートアップに関わる方
2. 地方ビジネスが好きな方
3. 挑戦したいと思っているが決断できない方

なぜ起業するか

それは「怒りと希望」の2つが同じ課題で交差したからです。
僕の"怒り"は、理不尽なこと・もので救えない現状があることです。その理不尽を熊野古道の地域旅館で見つけました。

一方"希望"は、50回以上いった地方旅館の「まごころ」です。その出会いはもう10年前でしたが、この「まごころ」は日本の価値だと気づきました。

この"怒り"と"希望"が交わっている「地域の旅館と観光をどうにかしたい」と思っています。

創業経緯

①熊野古道でのきっかけ(怒り)

台風の被害に苦しんだ熊野古道の旅館

私が心が震えた出来事が1つあります。

私が熊野古道を歩き、終バスを逃してしまった日のことです。途方に暮れる私に優しく声をかけ、車で送ってくれたお母さんがいました。

別の日、災害とコロナの被害により経営が立ち行かなくなってしまった宿を視察する機会がありました。

その時「もしかして、大﨑さんですか?」と、声をかけてくれた方がいました。それは、半年前に私を救ってくれたお母さんでした。その宿のオーナーさんだったのです。まごころを持つ地域の方が、ボロボロになっている姿を目にして、涙が溢れそうになりました。

地方旅館は本当に温かく心が救われます。そして、その存在は今後の社会において貴重な存在であり続けるはずです。

しかし熊野古道沿いではコロナ禍で22件の廃業があったと言われています。その中には命を絶ってしまうくらい追い込まれてしまった人がいます。コロナや災害などどうすることもできない、その人は悪くない"理不尽"に対して抗うすべを持ってなかったのです。

(出典)トラベルボイス ホテルは増加傾向だが、旅館数/客室数ともに右肩下がり
旅館の稼働率は他ホテルと比べると低いです

このエリアに限らず、日本全国の旅館で廃業が増えています。サービスが超一流なのに、集客する力がないからという理由で潰すわけにはいかないと自分の心に火が付きました。

②好きな地方旅館を思い返して(希望)

私は大学1年生から通い続けてる福島県南会津郡の「まごころの宿 星乃井」という宿があります。50回以上通ってるのですが、行くたびに宿のお父さんやお母さん、スタッフの方と夜まで語りあり、地域をマイクロバスで案内してサプライズしてもらっていました。

この宿との出会いは大学1年生の頃東京から福島までママチャリで旅していた時です。1日目は栃木の山奥のラブホに男3人で泊まり、無計画な僕たちはあと3000円しか持ってませんでした。当時クレジットカードも持っておらず

12月の東北の寒さが厳しかったです。
この寒さ、寝袋では耐えきれない…

そんな思いで近くの宿に素泊まりで寝るだけで良いからと交渉させてもらおうと考えてGoogle Map上に出たのが星乃井でした。

宿のスタッフの方が電話に出て、事情を説明すると
「いいからとりあえず今からすぐ来なさい!」と言ってもらい、訪問するとご飯・温泉・温かい寝床・家族みんなで飲み会を開いてくれました。

そして2日間いさせてもらったあげく、宿泊料金も交通費持ってないと帰れないからと無料にしてくれたんです。

帰る時宿のおばあちゃんは50年前にも自転車で来た若者がいたと言って涙してくれました。

自分が辛い時、いつも帰る場所となり年に4〜5回訪問する第二の故郷となりました。

都会に住む僕には、故郷が必要だったのかもしれません。家庭でも肩身が狭く、普段仕事に向き合ってる中で、「自分をリセットしてくれる優しい場所」は私の救いでした。

そこから私は宿泊するときは、楽天やじゃらんなどに載ってないような地方旅館を選び「見知らに人の優しさ」に触れています。

これからやりたいこと

僕は星乃井のような地域の魅力を発信・啓蒙しながら、人々の癒しとなる旅館の「まごころ」に光が当たる世界を作りたいと思っています。

そのためには「旅行の在り方」を変える必要があると思っています。

旅行の選び方に多様性がない

今の日本の旅行には多様性がないと思います。
皆さんはこんな風に旅行先を選びませんか?

①行きたい地域を決める(沖縄行こう!)
②楽天・じゃらん・一休などのOTA(オンライン・トラベルエージェンシー)で地域を絞る
③比較検討する(価格・食事・写真・温泉など)
④公式サイトで候補宿の雰囲気と価格をチェック
⑤ポイントを加味・公式サイトの名前や住所の登録が面倒なためOTAサイトで予約

旅行業界で働く方、旅行好きな方以外の90%はこの傾向にあります。そのためこんな事が起きています。

・知ってる有名地域に行く
・旅行者はOTAサイトで探す
・旅館・ホテル側はOTAサイトに載せざるを得ない
・OTAサイトに載せる手数料や価格比較に苦しむ

置いていかれた地方旅館

OTAサイトは都市型のホテルや観光地の宿泊施設への集客・売上に大きな影響を及ぼしています。しかしDX化されていない地方旅館はどうでしょうか?

OTAサイトは基本的に写真やプランなどのアップを旅館側が行います。またOTAを組み合わせる場合(例えば楽天・じゃらん・Booking.comの3社に掲載)また別のシステムを入れる必要があります。

無理です。。僕でも設定や掲載苦戦してました。。
そうなった時に自社HPに載っている電話・メールor自社の予約システムです。

ここで皆さんに質問です。

電話・メールだけの宿を予約した経験はありますか?

ほとんどの方が「ない」と言うと思います。
つまり顧客(旅行者)はOTAに移行したにも関わらず、旅館側はOTAシステムやDXから取り残されています。

まごころが報われる世界へ

私がやりたいことは地方旅館をDXさせることではないです。むしろ宿泊台帳を手書きで使うことは問題ないとすら思っています。

◎やりたいこと
地方旅館のサービス力(優しさ・声掛け・地域案内・地産地消の料理・送迎など)である「まごころ」に価値を持たせることです。

旅行者も「まごころ」で蘇る・自分を取り戻す・辛くなった時にくる「第二の故郷」を見つけてもらいたいと思っています。

この2つを実現して「旅行のあり方」を変えていきたいと思います。

旅行のあり方を変える

旅行の予約方法はこの20年大きく変わっていません。時代が進みテレビからスマホへ、文字から動画へと変遷しています。

私たちは旅行をこう変えていきます。
地域で選ぶ→感情で選ぶ
文字と画像のOTAサイトで選ぶ→ショートドラマ(動画)で選ぶ

これからやること

①ショート動画のWEBメディアを作ります。
②感情を起点に旅を始められる予約サイトを作ります。
③地方旅館・地域観光のマーケティングのお手伝いをします。

もしビジョンに共感してもらえる方は、気軽にご連絡ください。お話ししましょう!!

X
https://twitter.com/iam_y_osaki/
Facebook
https://www.facebook.com/youhei.osaki

将来像

もちろん小さく終わるつもりは毛頭ありません。
地方旅館だけでなく、旅行を通して体験する観光・食事・移動など全ての体験を向上させて「地方」が主役となる世界を作ります。この世界を実現した場合、「地方」が旅行予約の最先端は躍り出ます。旅行者が地方の奥地へ足を運ぶことがオーバーツーリズムの根本解決であり、地域を盛り上げる最適解になると信じています。

起業の経緯とは別に、僕も起業まではかなり迷い苦しんでいたと思っています。もしよかったら僕の起業までの迷走も共有させてください。

起業が自分に合っていると思っていた10代

英語が話せず行ったシンガポール

私は大学生時代からADHDを診断され、気分屋で集中したときの集中力とは裏腹に注意散漫で集団行動ができませんでした。

また私はエリートの兄とエリート思考の両親を持ち、所謂「良い大学に行って、良い就職先で仕事をする」が正義のような価値観のもとで育ちました。

私は男3兄弟の真ん中で、兄弟とも両親とも仲良くなく(ハブられ(笑))、反骨精神と革命的資質が強い漢に育ったと思います。だから10代の時から私は社長になって、家族の価値観を否定してやりたいと思っていました。

だから10代のうちから、革命資質×ADHDが掛け合わさって、理不尽を倒す社長になるとずっと思っていました。そのマイルストーンを20代のうちと定めて、自分の成長に着眼点を置いた仕事が始まったわけです。

起業の解像度が上がらなかった20代

とにかくエリート思考の人が嫌いだった私はこんなことを思っていました。

東大・京大・早慶、外資コンサルに広告代理店、早く結婚して、子供を産んで、一軒家を買う生活。そんな"誰かが決めた成功・幸せ"はまっぴらごめんで、「僕は地方か海外で泥をすすりながら働くんだ」

なんて思ってたのに、気づいたら私は慶応義塾大学を出て、外資コンサルに入り、テーマパークマーケターとして広告代理店と働き続ける日々でした。

起業を目標に必死に働いておりスキルはつきましたが生き方がダサいと思い地方(熊野古道)に行き、自分の中で解決したい"理不尽"と出会えました。

熊野古道に行くまではエンタメがとにかく好きで ToCビジネスが好きで、そこらへんで起業出来たらな~くらいの解像度だったと思います。

都会とエリート街道を捨てて、地方のベンチャー企業に行く。その行動力とチャレンジ精神が起業への手がかりになったと思うと、ワクワクする方へ飛び込む力の偉大さを思い知らされます。

踏み出す勇気

私はこのアイディアを1年くらい前からうっすら持っていましたが、アイディアを実行に移すきっかけとなったのはPIVOT CXO SCHOOLへの参加とそこで出会った講師・投資家・仲間との出会いでした。

最前列で誰よりも熱心に質問をする

毎回の講義で視野が広く・視座が高い講師のリアルなお話を聞いて「自分への物足りなさと渇望感」に苛まれました。

チームを組んだ皆さんは、何故かダメダメな私に超協力的で、構想段階から本番発表までにとんでもない成長を遂げることができました。

熊野古道合宿に来てくれた下村さん

私はピッチをさせていただき、結果ゴールド(出資検討したい)を3枚頂けて大きな自信をつけることになりました。3年ぶりくらいに緊張して、やはり小さな一歩を積み重ねて、たまにくる大きな挑戦に手を挙げる勇気が人を成長させるなと実感しています。

感謝と応援コメント

応援コメントをいただいた皆様本当にありがとうございます。スタートアップ・マーケティング・PRの尊敬する先輩であり同志であり仲間の皆様からのエールを胸に地方を復活させるHinotoriになります🐣


木野下 有市
PIVOT株式会社 COO
X / PIVOT公式サイト / PIVOT 公式チャンネル

大崎さんとは、PIVOT主催の起業家支援講座「PIVOT CXO School」で知り合いました。
大崎さんから応募があった時、「熊野古道から半年間、2週間に1度、リアルクラスを取るために上京します」とあり、本当かよ!?とメンバー一同驚いた記憶があります。
そして大崎さんは有言実行!しかも、スクール内で行った新規事業ピッチでも一流投資家たちの心を鷲掴みにし、MVPを受賞してしまいました。。。
大崎さんの魅力は、とにかく覚悟と情熱と行動力。
何か大きな事やっちゃうんじゃないか、と思わされるとても「いい眼」をしています。
ぜひ、大崎さんの観光事業で、日本の地方をPIVOTしちゃってください! その時には私たちに独占取材させてくださいね(笑)

⇒木野下さんありがとうございます。PIVOT CXO Schoolにて私のメンターをしていただき、卒業後も連絡をくださっています。いつも励みになってると同時に起業家・マーケティング領域の大先輩として尊敬しています。

田岡 凌
suswork株式会社 代表取締役
X / suswork公式サイト

私は、大崎さんの新しいチャレンジが、地方再生の突破口になると信じています。
私も2年前に東京から地元関西に戻り、ひとりで起業しました。大崎さんと同じように地方が好きで、地方に可能性を感じています。一方で、やはり東京との資源の差を日々痛感しているのも事実です。
その中で大崎さんがつくる新しい旅行体験は、地方のまごころを引き出し新しい価値を創造し、地方に新しい切り口で人を呼び込む、今までにない試みだと感じました。
大崎さんには熱い想いがあります。並外れた行動力があります。そして愛される人柄があります。大崎さんの新たなチャレンジが旗印となり、地方を舞台とした素晴らしいビジネスが生まれてくることを信じています。私もひとりの起業家としてそのムーブメントにしっかり貢献できればと思います。
一緒に頑張りましょう。

⇒田岡さんとは関西時代にお会いさせていただき、よく壁打ちなどさせてもらっていました。田岡さんは事業会社でのCMO経験など華やかな経歴を持ちながらも、最後は「気合と根性」という泥臭い精神力を持っており、自分が尊敬するマーケターの1人です。

下村 彩紀子
株式会社しんめ 代表取締役社長 / PR
X / しんめ公式サイト

2023年夏の「PIVOT CXOスクール」で大﨑さんと出会いましたが、そのとき開口一番に「熊野古道でPRのイベントをしたくて来ていただけませんか…?」と言われたという印象的な出会いでした。笑
それから和歌山でのPRイベントはもちろんいろんなところでご一緒しています。
全国各地からマーケターを集めて熊野古道のマーケについて考えたり、飲み会や合宿を企画してディスカッションや交流の場を作ったりなど、大﨑さんの「求心力」「突破力」「GRID力」を目の当たりにして、その度にわたしも頑張ろうと背筋を伸ばしてくれる戦友です。
新しいチャレンジ、応援してます!!!

⇒下村さんは同い年でかつ熊野古道にも来ていただいた、信頼の厚い戦友です。うちに秘める強さと地方・農家さんへの思いを強く持っており勝手ながら共感させていただいています。早く下村さんにPRを頼めるように頑張らねばと思っています!

桜井 貴斗
株式会社HONE 代表取締役 / Astlocal株式会社 代表取締役
X /HONE公式サイト

よく「地方にはヒト・モノ・カネの経営資源がない」と言われることがあります。一方で、私は「地方には潤沢な資源はないけれど、温かい人の心がある」と思っています。大﨑さんとは地域に根ざすマーケターとして知り合い、義憤を持ってコトに向き合っていく姿勢に惹かれ、今では同志として日々切磋琢磨しています。

Hinotoriのミッションである「地域のまごころが報われる世界を作る」という言葉を聞いて、私自身も地域の人たちの温もりやまごころに触れることでたくさん助けられてきたことを思い出しました。地方には多くの資源はありませんが、まごころがあると強く信じています。私が地方に根ざしてマーケティングを従事している理由もまさにそこです。

大﨑さんの志で多くの地域のまごころが今以上に価値あるものになればと願うとともに、微力ながら応援、サポートしていくつもりです。

⇒桜井さんとは一緒にプロジェクトを回したり、地方を行脚したり、サウナや食事に連れて行ってもらうなど公私ともにお世話になっております。Hinotoriの思いにご共感頂き株主にもなっていただきました。一緒に事業を作り、地方を良くしていけることが楽しみでなりません!

宮田 和也
COUNTER株式会社 代表取締役
X / COUNTER公式サイト

大﨑さん、お疲れ様です!!
このタイミングでローカル文脈で共に創業できたことが光栄です。
「感情旅行」の構想は、これからの日本の観光業を確実にアップグレードするものになると信じています。 Hinotoriのプロダクトを検索エンジンの側面から爆グロースさせますので、共にこのプロジェクトに命をかけましょう。私の持てるオーガニックメディアノウハウや技術をチームHinotoriに全てインストールしたいと思っていますので今後ともよろしくお願いいたします。今回は個人での支援ですが、経営するCOUNTER社一同でサポートします。

⇒宮田さんはSEOの神様的存在ですが、事業への解像度の高さ・地方への思いを掛け合わせた、熱い方です。宮田さんにもHinotoriの株主として参画してもらいました。一緒に旅行業界を変革していけることが何よりも楽しみです。

もしも僕のビジョンや共感してくれる方・手伝ってくれる方がいましたら是非DMください。高校生・大学生のインターン生も募集しています。

大﨑庸平
株式会社Hinotori 代表取締役 / 観光マーケター
X / Facebook

慶應義塾大学商学部卒。学生時代にUSJ・森岡さんの講演とインターンを経てマーケターの道へ。シンガポールにてインターン後、PwCコンサルティングに新卒入社、その後コロナ禍に立ち上がったテーマパークSMALL WORLDS・アートアクアリウムでマーケティング部に参画。熊野古道に宿を起点に地方創生事業を展開する不動産ディペロッパーで、最年少事業部長としてマーケティング・広報活動に従事。2024年3月1日 株式会社Hinotori創業。
趣味はキャンプとサウナと地域旅館巡り。NHKおはよう日本や日経XTREND等のメディアで熊野古道関係の取材出演。

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