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「鎌倉インターナショナルF.C.のポップアップ販売会を実施してみて、得たものと得られなかったものの話」

鎌倉インターナショナルF.C.(通称:鎌倉インテル)に加入して1年半が経ち、Jリーグから社会人サッカークラブへ所属を移して感じた新鮮さや戸惑いのいくつかは、日常の光景となって過ぎている。
そこに安住せず、成長への欲望を持ち続けたいと思いながら、意識が薄れる時にはそう思わせるように自問しながら過ごしている。

今年から鎌倉インテルのグッズを担当し、企画・販売などの業務に携わるようになり、これがかなり面白い。
人に喜ばれるものとは、
クラブを表現するものとは、
僕らにしか出来ないこととは、
思いを馳せながら考えを巡らせる、、めちゃ楽しい。

とは言え、業務として捉えたときに大変なことは山ほどある。
というか、僕にとって難しいこと。不得意なこと。苦手なことが波のように打ち寄せてくる。
それらはグッズチームの超高校級な方々に助けてもらってる。


そして、グッズの展望や価値の最大化の為に動き続ける必要に迫られている。
僕たちがやりたいことはクラブのルーツを深堀りすること。
鎌倉インテルの特長的なクラブエンブレム「EVOLVING MARBLE」は、鎌倉の歴史や地形をデザインに落とし込んでいる。

鎌倉七口と呼ばれる「切通し」や「波紋」「年輪」などから着想を得て、境界線の無いデザインは、クラブビジョンである『CLUB WITHOUT BORDERS』を表している。
こうしたエピソードを紐解くことで、鎌倉のサッカークラブである僕たちの存在を訴求できるのではないかと考えている。
そんなものづくりがしたいです。


そして今回、グッズチームで新たな取り組みであるポップアップ販売会を企画し、やってみた。
これはクラブを知らない観光客や街なかでの反応を伺うことを主目的とし、新グッズなども交えてリアクションを次なる展開へのヒントにしようという狙いのもと実施した。

場所は鎌倉、長谷。江ノ電長谷駅から長谷寺へ向かう道なりに沿って軒を連ねる一角のお好み焼き屋「染太郎」の、軒下。


駅からもほど近く、人通りも多い。何より、人気スポットの長谷寺が道の突き当りに位置する為、行き帰りの2度販売機会が訪れる。
立地としてはかなり良い。
そう、思っていた。

水曜日~土曜日の13~17時まで実施してみて難しさを痛感した。
平日の3日間はまったくもって無反応。手応えなし。辛い。
人出の多い土曜日、少しばかりの反応がほんの少し自信を取り戻させてくれた。
結果、4日間での売上は47,600円。
さらに内訳は、応援に来てくれた身内の方々も多く、当初描いた利益は得られなかった。

初日の惨敗から本拠地、みんなの鳩サブレースタジアムに戻り大反省会を敢行。
マーケティングの鉄則4Pで考えるところのプロモーションが不足している点、いかにして動線を引くかの施策は必要。
次なる点はプロダクト。クラブを知らない層に引っかかるものをつくるのは容易ではないですよね。
一朝一夕で生まれるものでもないので根気強く議論を交わしていこう。


それでも、通りすがりにユニフォームを見てかっこいいや可愛いなどと声をかけていただくことや、ロンTを購入目前まで悩まれた外国人観光客の反応は嬉しいものでした。

更には、応援に駆けつけてくれるスタッフがいると心強く、立ち寄ってくれるサポーターと話して笑顔がこぼれ、温かい飲み物を差し入れしてくれる心配りに癒されて。
心が温まると頑張れるんですよね。
こうして支えてもらってるんだと改めて実感したり。

期間中、ほとんどの時間で手応えの無い販売会でしたが、振り返ると”やってみてよかった”点は多かった。
とにかくトライを重ねて収穫を得ることが何よりも大事なことだと思う。

※こんなグッズたちをつくっています。


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