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『正しく人を妬む』

人を妬む

言葉だけだと非常にネガティブに聞こえますが、

実はこの『妬み』、正しくする事で人を成長させてくれるんです。


残念なことに、実際に繰り広げられている多くの妬みは、

著名人や、お金持ちと言われる人の言動に対して、

それが生意気なことや調子に乗ったことであった場合に寄ってたかって叩く。


時事的なもので言えば、元zozoの前澤さんが巨額を投じて宇宙に行ったことに

対して、「そのお金の使い方はどうなんだ!」的な声が一部で挙がっていたこと。

これは当然、成長させてくれる妬みなわけはありません。


ちなみに、この感覚は特に日本人が持ってしまいがちと言われているもので、

同じニュースに対して、多くの海外メディアは

「自分で努力して稼いだお金なんだから、他人がとやかく言う必要はないだろう」

「むしろ、人類の宇宙産業を一歩進化させることに貢献しているじゃないか」

「なぜ、日本人は他人のお金の使い方にわざわざ批判を浴びせているんだ」

このように報じられていました。


この妬みに関しては以前から多くの心理学者に研究されていて

一例として、オランダの名門校であるティルブルフ大学の

ニールス・ヴァンディーバン博士という方の研究によれば

妬み二種類存在していて、


まず、世の中でよく出回っているような悪い妬みは

悪性の妬みと呼ばれる妬みになります。

これは、羨ましい、悔しい、と嫉妬する相手に対して

悪い事が起こればいいのに、という感情を抱き、その悪い事が実現した際に

喜びを感じる、という妬みを指します。


それに対して良性の妬みはどうかというと、

羨ましい、悔しい、と思う所までは同じなのですが

そこから

自分もああなりたい、とか、全く同じではなくても

近いレベルに達したい、成果を上げたい などと感じる妬み方になります。


憧れや尊敬といった感情に近い感じもするのですが、少しそれらと違う点として

実はこの良性の妬みには必ず苦痛が伴います


憧れや尊敬だけでは苦痛は伴いませんが、

良性の妬みの場合は、妬んでいる相手と自分との差を感じ

その現実と向き合い、苦しみを伴いながらも

高みに至ろうとする。

これが良性の、正しい妬みと言われています。


妬んだ相手を叩き潰そうとするのではなく、

その相手と同じ位置まで上がっていこうとする、という点がポイントになります。


そして、もう一つ言われていることは

悪性の妬みの場合は妬んでいる自分で努力をする事なく、

相手がつまずいて落ちてくるのを待っていることが多いのですが、

挑戦、努力をし続けていることによって一定の成果を上げている

人達は、ほとんどはその位置までは落ちてこない、ということ。


一定の成果を上げている人達は、それまでにも何回も挑戦して

何回もつまずいてきたことで高みに至っていることが多いので、

言わば、つまずき慣れしている、つまずきに強い人達でもあると。


そういった人達は、少しつまずいても、多少落ち込んだとしても

すぐ持ち直すことができるんです。

転び、つまずき慣れているので。


なので、そんな時間と労力があるぐらいなら

自分のために努力して、同じような高みを目指すことで

ポジティブな良性の妬みに変えることができるんです。


私は周りに、様々なジャンルで凄い、羨ましい、悔しい、

妬みたくなる相手が沢山いるので

改めて良い妬み方をして、高みを目指し続けたいと思います。


今回も読んで頂きありがとうございました。

https://www.instagram.com/yohei_grit._/

YOHEI


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