見出し画像

【エンジニアじゃなくても使える!】VUIプロトタイピングツール4選

こんにちは。WHITEのプランナーの瀧野です。

「VUI」というワード、最近よく聞きますよね。「Voice User Interface」の略で「音声によるやり取りのUI」のことを指します。Google HomeやamazonのAlexaなどのスマートスピーカーの登場によってVUIは身近な存在になり、同時にきちんと設計する重要性も増してきいてます。

VUIを設計する際に重要なのは「シナリオ作成」と「ユーザーテスト」。

使用シーンやターゲットを意識しながら質問の仕方や返答の仕方を設計し、ユーザーにとって心地よい会話を生み出せているかの検証を行います。

体験を何度も反復し評価をするためには、簡単に素早くアプリケーションを構築する必要がありますよね。

そこでオススメしたいのが、

開発知識がなくてもVUIを設計できる便利なプロトタイピングツール!

誰でも使えるのでスピーディに設計・検証することができます。
今回は4つのプロトタイピングツールと、使ってみた感想をご紹介したいと思います。

─────

1. SAYSPRING

<メリット/ 特長>
・Amazon AlexaとGoogle Assistant向けアプリのVUIのプロトタイピンクツール
・ブラウザ上で実際に音声入力しながら会話テストができる
・音声UIやbotの制作経験がない人でも簡単にシナリオが作れる
・コーディングなしでGoogle HomeとAlexaと連携できる
・会話録音/共有があり、ユーザーテストの検証がしやすい

<デメリット>
・フローチャート図を作る機能がないため、どこでどう分岐するのか全体像がわかりづらい
・ツールの利用は招待制

Google HomeとAlexaに連携して実際にデモストレーションできるのはいいですよね。機能的に、分岐が少ないシンプルなアプリケーションの制作には大いに活用できると実感しました。

SAYSPRINGは2018年4月に、PhotoshopやIllustratorなどのクリエイター向けのソフトウェアを開発するAdobeに買収されました。買収される前は誰でも使えるツールでしたが、買収された後となる現時点では招待制です。(私もすぐさまリクエストを送ったものの未だ招待されず...。) Adobeが音声技術と組み合わせてどんなサービスをつくっていくか今後注目です。


2. Botsociety

<メリット/ 特長>
・Google Assistant / Alexa / Facebook messenger / Slack に対応。
・各プラットホームのテンプレートが用意されているためデザインが忠実に再現できる
・モックアップもチャット形式で作成するので直感的にデザインできる
・リアルタイムにチャートフローが生成される(画面右上)

<デメリット>
・会話しながら(音声入力で)プレビューできない
・フローチャートのレイアウトが自由にできない

個人的に便利だなと思うのが、メリットに書いた「フローチャートがリアルタイムに生成できる」機能。分岐が複雑になるとシナリオを書きながら別でフローチャートも作成...となるとかなりの工数がかかります。フローチャート画面からも分岐を加えたりシナリオが編集できたりするのでかなり使いやすいです。

ちなみにBotsositeyはGoogleのGoogle Assistant対応のアプリケーション開発振興のためのスタートアップを育てる投資育成事業の対象一つに選ばれています(詳細)。Googleのサポートにより、今後更に使いやすいサービスになっていくかもしれません。


3. Storyline

<主なメリット/ 特長>
・ノンコーディングでAmazon Alexaのスキルを開発できる
・日本語対応!日本語のスキルを作成することが可能
・フローチャートを作りながらシナリオ作成
・ブラウザ上で実際に音声入力しながら会話テストができる
・ボタン1つでパブリッシュ

<デメリット>
・日本語入力に少々バグがあり、使いづらいことも(英語は問題なし)。

Storylineは今後Google Homeなどそのほかの音声プラットホームにも対応、またいろんな種類のスキルのテンプレートも提供していく予定です。(詳細)


4. BOTMOCK

<メリット/ 特長>
・フローチャートを作りながらシナリオ作成するサービス
・Google Assistant / Alexa / Facebook messenger / Slack / Sype /etc..対応プラットホームが豊富
・各プラットホームのテンプレートが用意されているためデザインが忠実に再現できる
・フローチャートのレイアウトが自由
・チャット形式でプレビュー / 編集できる

<デメリット>
・会話しながら(音声入力で)プレビューできない


まとめ

シナリオ作成のUIは
・チャット形式で上から下にシナリオを作るパターン
・フローチャート(分岐)を作りながらシナリオを作るパターン

二つの見せ方があり、個人的にBotsocietyのようにチャット⇆フローチャートの表示切り替えできるものが便利だと実感しました。

「VUIってどんなものだろう?」
「エンジニアじゃないけどアイデアをすぐに実証してみたい!」
そんな方は無料で始められるサービスばかりなので、ぜひ触ってみてください。

─────
WHITEではスマートスピーカーの音声アプリケーションの企画・開発を行っています。音声による新しい体験作りの第一歩を、私たちと一緒に踏み出してみませんか?

▼事業領域紹介

▼VUIについてのメディア寄稿もしています

#VUI
#プロトタイピング
#ツール
#サービスデザイン
#新規事業

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?