'22南ア記 Day2 赤土と猫のCEO
夜は蛙の合唱を聴き、朝は鳥の声で目が覚めた南アフリカ滞在2日目。
南ア時間3時過ぎに目が覚め、ベッドでまんじりもせず明るくなっていく窓の外の景色を見ていた。
プレトリア大学に今回のAsia Africa Forum参加者が集合。半年以上オンラインで会話してきたので、直接会えた喜びはひとしお。今日から1週間は南アのアグリ起業家たちのプロジェクトサイトを訪問し、現地のリアルに触れていく。
広大なキャンパスの並木道にはジャカランタが満開。学生たちが行き交う。
日差しはきつく気温も高いが、からっと乾いているので、気持ちがいい。
南アでは電力不足、価格高騰が深刻。また農家にとっては化学肥料の価格高騰が打撃。
日本の農業の規模は南アからみると圧倒的に小規模。え、それガーデニング?というような反応をされる。それでもビジネスになるの?と。
一方でこれだけ広大な土地があるのに水耕栽培も珍しくないとのこと。というのも水が貴重なため(取水制限もしばしば)、限られた水資源を循環させて使うしかないから。なるへそ。
日本の農家では収穫期には大学生がバイトで農作業をしてくれるというと、ここの大学生は絶対やらないよ。炎天下で肉体労働なんてしたがらない。
新事業のパートナーFrancoisのプロジェクトサイトを訪問。(他の参加者とは別行動。彼らはSowetoにある種苗農家を訪問)
オフィスでは人懐っこい猫がお出迎え。CEOだそうだ。間違いないね。
前のオーナーが破産したから競売で手に入れたんだという広大な土地で、地域の廃棄物を回収し、コンポストの製造、販売と野菜づくりを行っている。
労働者は敷地内に住み込みか、近くのタウンシップから歩いてくるとのこと。みんな笑顔で気さくな人達。とはいえ、白人が資本を、黒人が労働をという構造は根強い。
FrancoisとBrianとディスカッションし、事業展開の具体的な画が見えてきた。収穫あり。
黒の革靴が赤土とほこりを被ってすすけている。
ナミビアに海外協力隊で農業指導に行ってたという方聞いたナミビアの話。
南アと同じくアパルトヘイトがあったが知られていない。読み書き、そろばんができない。掛け算ができないので苗や農業資材の数は数え上げるしかないが20,30を超えると間違えてしまう。そもそも飼っている牛の数以上の数を数える必要はなかった。
空港に一日遅れで合流するメンバーを迎えに行き、その後スーパーで買い物。どこに行ってもカードが使えるので現金はほぼ使わない。
空港駐車場のチケットマシーンは不発。
夜は日本の皆さんにケーキとワインで誕生日をお祝いしていただいた。
レストランのあんちゃんたちもカエルたちも一緒にハッピーバースデーを歌っていただき嬉しい限り。
空には赤く大きな月。南アでも月にはウサギがいるっていうよとFarai。
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