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「ぜんぶ、すてれば」を読んだら本を買いそうになる。

著者の中野善壽氏はこの本ではじめて知った。
読んてすぐにその生き方が飛び抜けてシンプルであることが伝わってきた。
持ち物が少なかったり、物(服から家まで)の所有に拘りがなかったり、仕事でも自分の感性に忠実に行動したり。。。

ものや人間関係を最小限で済ませようという考え方は禅僧と似ている部分がある。
(実際、Kindleで禅僧の方の書籍を読んでから「オススメ」で本書と出会った)
しかし禅僧と違うのは、彼が経営責任者的な立場のビジネスマンとしてバリバリ活躍しているということ。

彼は本能的にシンプルな生き方を好んで実践&追求しているのだと感じた。
魅力的な考え方がいくつも見つかったので、読んでいて気持ちよかった。
本能的と感じる故に、他人が真似出来るのかという部分や「これは真似できない(汗」なこともあったが…
全部を全部取り入れる必要も無いか。


彼ほど突き詰めたシンプルな生き方と比較すると、自分が理想とするシンプルな生活は方向性が違い、限定的であることに気付かされた。

例えば、下着以外の着替えすら持たず旅行に行ってしまう彼は、着替えは現地調達。
他の文章から察するに、買い換えのサイクルも早そうだ。
対して自分はというと、数多く持ちたい訳ではないが、気に入った物を長く使いたい、と思っている。

こんなふうに
彼の仕事、プライベート、過去から未来に至るまですべてに関して「持たない」を貫き通す姿勢を拝見し比較すると
自分が何を「持たない」or「持つ」と意識しているのかが明確になってくる。と感じた。


一番最後の一文
「本書の著者印税は、東方文化地域で支援を必要とする子供たちへ全額寄付されます。」
を見て、彼らしさが表れていると感じてニヤリとしてしまった。

改めて購入するのも悪くないかもしれない。

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