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ポジションを変えてみる

スタジオ運営をする中で模索していたことのひとつにヨガインストラクターの価値向上があります。

好きなことで食べていきたい!と思ってもレッスンだけで食べていくのはかなりきついこと。

大手のスタジオであれば正社員として採用され、レッスンだけじゃなく、様々な運営業務に関わるけれど、私のスタジオに所属するインストラクターさんは子育て中だったり、ヨガを純粋に突き詰めている方が多いので某ホットヨガスタジオのようなしっかり体系化されたところは好まないようです。

時間の拘束があったり、できるだけ苦手なことはしたくない気持ちもわかるので、どうしたらヨガのインストラクターとして自信を持ち、価値を上げていけるのだろうというのを1年間考えてきました。



バックグラウンドは様々、得意分野は人それぞれ

今まで契約外だから趣味程度に付き合ってもらえたら、、、くらいでさまざまな取り組みを1人で行い助言をもらう程度にしていたことを、インストラクターさんに取りまとめをお願いしてみました。

特にその活動が大きな収益を生むわけではなく、私がライフワークの一環でやっていることに興味がある方を募って権限委譲した形です。

私は長年大企業病の会社で超縦割り、プロジェクトマネジメントガチガチのところにいたので、ネゴシエーション、エスカレーション、スタンプラリーと訳の分からないカタカナ作業をしてきましたが、そんなバックグラウンドの人間は意外と少ないこの業界。

だからインストラクターさんたちにとってプロジェクトとして主体的に関わり、期日までに成果物を出す、ということは真新しい経験とのことでした。だからやってみよう!と思って手を挙げてくれたこと、すごくすごく嬉しかったです!

役割を変えていく


そこで私自身も通常のポジションをずらす必要が出てきました。今までFWで点取り屋もしくはIHあたりでアシストしちゃうところに居ましたが、アンカーもしくはSBくらいに降りてきた感じです。急にサッカーの話をしたら素性がバレますが…笑
ゲームメイクする立場からゲームコントロール、舵取りになったわけです。

口を出すときは出すけど、基本は見守る。もちろん意見出しはしっかりやるけど、進め方についてはギリギリまで見守り、必要な時に手助けをするスタイルに変えました。

今まで全部丁寧に説明して、ドキュメントを作って、合意を取り付けて、、なんて果てしない作業をした後にまた後続のリリース作業、実行をしていたので前段をお任せしたことで作業量としては減りました。
ここで安心したらただの丸投げになりますね。なので気をつけたことはリーダーがどんなところでつまずき苦しむのかをウォッチすること。
私自身も人を巻き込む仕事をするとイライラすることが多いのでそうなる手前で話しかけたり軌道修正したりと合いの手を入れてみました。

普段とは違う進め方でみなさん戸惑うけど、子育てや仕事をしながらひとつのプロジェクトを進められたことはかなり自信になるんじゃないかなと思います。その自信をつけてあげる手伝いが今の役目。私もインストラクターとして成長したいから教えてもらってばかりだけど、逆に自分の経験を周りに還元できることもあるんですよね。

大切なことは信じること

そんなひとつ先の成長にチャレンジしている最中に私の尊敬するマネージャーさんとお会いしました。全く違う業界ですが、マネジメントの世界ではかなりの荒波に揉まれている方です。会社員の時から彼の考え方はいつか書籍化してほしい…と思うほど参考になる言葉を発信しています。

まさか直接お会いすることが叶うとは思いませんでしたが、1分くらいのお話時間で聞きたいことが聞けてよかったです。

それが 信じる という言葉でした。

このスタジオに集まる方は生徒さんも含めて色んな方がいます。多様性を尊重するスタジオだからよりその色が濃いように思います。当然私と違う価値観の方もいますので感情的に凹んだりすることもありますがあくまで仕事なのでそこは置いておいて。

信じて見守ってみると、私には考えつかないやり方を導き出してくれたり、懸命に努力しようとする姿勢が見えてきます。

そして私自身が現場にいると見えていなかったポイントが見えてくる不思議。

ポジションを変えてみると最初は不安だらけだけど得るものも大きいですね。目指すはユーティリティプレーヤーなのか、監督を目指すのか私にはまだわかりません。

ただこのプロジェクトを通じて言えることは、経験を積むチャンスを与えるのとは自分にもそのまま返ってくるということ。

このサイクルを繰り返していけばお互いに成長できそうな気がします。良いことばかりではないでしょうが、失敗も貴重な経験値です。

こうやって自分の価値を上げ、スタジオの価値を上げ、ここで習いたいなとか働きたいなと思ってもらえるような環境づくりに邁進したいと思います!

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